百三十

このところほぼ毎日、会社で看護師のGさんに血圧を測つてもらつてゐる。今日は上が百三十、下が九十で相変はらず高い。気にするほどではないといふが、少し前まで判で押したやうに百十/七十だつたわたしにとつて、喜ばしい数字でないことは確かである。少なくとも、最近の眩暈や鈍い頭痛、目の疲れなどは高血圧が関与してゐさうである。年齢とともに体のさまざまなバランスが変化して、五年に一度くらゐ体が新しい状態に慣れるまで不調が続くものだとGさんは言ふ。ストレスや心理的な要因もあらう。禁欲生活のツケが回つて来たのかも知れない。まあ、震災後は少なからぬ人々に体調の不具合は起つてゐるやうなので其の一例に過ぎないのかも知れないが、花粉症の鬱陶しさから引き続いて風邪は引くし眩暈は続くしで、ぱつとしない日々にますます気が塞いでゆく。連休中久しぶりのパリで過ごした日々は、気分をずいぶんと明るくはしてくれたものの、旅の疲労や時差ぼけの睡眠不足もあつて、一挙に元気回復とは行かなかつたやうだ。それでも気温が高くなればほつとする。やはり暑い方が寒いよりは遥かにいい。火曜からGさんの勧めでチヨコラBBを飲み始めた。