2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

納豆卵スープ

食事に納豆を食することが多い。安くて簡単で美味しい上に栄養があるのであるから、最高の食材であらう。中年男のひとり暮らしではとにかく簡単に出来て生ゴミを出さないことが優先されるから、勢ひ納豆を食べる機会は多くなる。わたしにとつての贅沢は、此…

仏前読経の謎

十一月二十九日(月)晴 通信読者の知人から、七十一号のわたしの疑問に答えてゐる本があると教へられて早速読んでみた。苫米地英人著『お釈迦さまの脳科学』といふ本である。此の苫米地といふ御仁、経歴や肩書きはかなり胡散臭いのであるが、平易な語り口な…

十一月二十八日(日)晴

朝から洗濯掃除買物、図書館に行き『読経の世界』を借りる。面白さうである。午後尺八練習と読書。宅急便にて色紙掛が届く。嶺庵の床の間に掛軸代りに掛ける。五月に京都の冷泉家で買つた和歌を連ねた定家の書の色紙を飾る。入浴後ストレツチと夜坐。休日ら…

東大・岩崎邸・新橋

十一月二十七日(土)晴 九時より一如庵にて稽古。先日の演奏会に於ける余の演奏につき如正師より音量もあり音質も通り今後は独奏できるやう精進すべしとの言葉を戴く。坐禅等の呼吸法鍛錬の成果か、嬉しき激励也。本日より布袋軒鈴慕の稽古を始む。一如庵を…

古書目録

十一月二十五日(木)晴、夜になりて雨 神田の東陽堂より古書目録届く。三百五十余頁に及ぶ厚い目録にて仏教・宗教関連の一万六千四百五十余点の古書を掲載す。珍しければ一時間程掛けてざつと目を通す。何故突然送られて来たのか最初は思ひ当らずにゐたが、…

外苑の公孫樹並木

十一月二十四日(水)晴 午前出社、午後半休を取つて青山に出向く。新規に香料使用を検討中の某社との仕事絡みの打合せの為の外出なるも、上司の無理解は目に見えてゐるためまずは休みをとつて行くもの也。今回は同社経営者を知る方より余に直接話があり、先…

十年前

十一月二十三日(火) 十年前の今日、みどりさんと亜姫乃がニューヨークJFK空港に降り立つた。わたしは車で迎へに行き、新しい生活が始まつたのである。大切な思ひ出の日々であると共に、其の後にわたしが与えてしまつた苦難を思ふと、悔恨の気持ちの消え…

八幡神と神仏習合

十一月二十二日(月)陰後雨 十七歳の時、関西から夜行急行で九州に入り、朝早く宇佐の駅に降り立つた。駅名板にローマ字で「USA」とあるのが面白く、帰つたら友達にUSAに行つて来たと自慢しやうと思つてゐた。歩いて宇佐神宮に向ふ。朝靄の中鬱蒼たる…

鎌倉の日蓮

十一月二十一日(日)陰時々晴時々雨 暖かき秋の好日となる事を知り鎌倉散策に出づ。横須賀線及び北鎌倉駅周辺は正月の如き人出にて驚く。北鎌倉より円覚寺前を通り鎌倉街道に出て、狭い歩道を緩緩と歩む観光客を追越し、長寿寺横から亀ヶ谷切通しを抜けて扇…

書架整理完了

十一月二十日(土)晴 朝長井を発ち帰宅二時。今回出張の往復の電車中読書捗る。先日届きし文庫用本棚の梱包に使はれた段ボールを片付ける。ネツトで物を買ふとやたらに段ボール始め紙塵が増え始末に困る。今回も文机、ホツトマツト、本棚と合間に本が届いた…

長井の夜

十一月十九日(金)晴 東京発山形新幹線にて赤湯に到り、担当営業H氏運転のレンタカーにてK社に赴き香料提出を行ふ。H氏先日来K社より電話にて依頼されし件につき何も為さざるは明白なるも、的外れなる講釈を始めて話題を逸らす事に懸命なり。其れ以外は…

就学浪人

就職浪人といふ言葉を最近よく耳にするが、考へてみると其れはをかしな言ひ方だ。仕官先のない侍を浪人といつたのだから、学校を終へて就職できずにゐる人は唯「浪人」と呼べばすむ話である。寧ろ今普通に使われてゐる、大学に入れず次の年の試験まで予備校…

異臭懇談会

七時より品川の居酒屋にて「異臭懇談会」なる異業種・異臭の集りに出る。余の参加するのは三回目にて、本日は中心メンバー五名。もともと食品や飲料の品質保証上で問題となる異臭の分析や同定に関る人たちのネツトワークが、匂ひや香りの業界の人間を巻き込…

書棚の整理

十一月十六日(火)晴 此処数日飄眇亭の書棚の整理を進めてゐる。殆ど読む事のなくなつた小説の類の文庫本を抜き取り、二階に移す為である。日本文学の文庫本が一番多く、次がフランス文学、次いでドイツ文学の順である。その後はロシア文学と英米文学が同じ…

外人がぎよつとする日本のブランド

日本人には馴染みのある商品名でも、英語圏の外国人にはとても信じられないネーミングといふのはあるものである。勿論其の逆もあつて、日本語の片仮名表記にすると口にするのも憚られるやうな名前もたまにある。今日は前者を三つ。 まずは「カルピス」。「ピ…

ご馳走・八幡神・稲門会

昨夜は会社のレクリエーシヨンなる催しがあり、茅ヶ崎の車屋てふ日本料理店にて会食。年配組のテーブルなれば話も弾まず、余は酒も呑まざれば只食べるのみ。余りに豪勢なれば献立を下記に挙ぐ。 【温物】 蕪菁蒸し 焼き白子 生うに 吉野餡 山葵 【前菜】 数…

金曜日

十一月十二日(金)晴 やつと金曜。今週は月曜日の午前中に、人に仕事を頼んだ際「今週中でいいですか?」と聞かれ、「それは無理だろうから、来週中でいいよ」と答えて怪訝さうな顔をされた。わたしは其の日が金曜だと勘違ひしてゐたのである。皆の失笑を買…

国家神道

島薗進著『国家神道と日本人』読了。国家神道なるものの成立とその内実の極めて明快な見取図を与へてくれる好著だが、若い頃に村上重良の『国家神道』や『天皇の祭祀』を読んで大いに啓蒙された気になつてゐた世代としては、其の偏りや誤つた認識を指摘され…

一億円の憂鬱

昨夜の事。定時退社後駅前で食品の買物をして綺麗な三日月を見ながら家に戻る。尺八を吹いてしめじの味噌汁を作り買つて来た金平牛蒡と倶に夕食をとつたまでは良かつたのである。それが、其の後文机やホツトカーペツト等を購入するため嶺庵の寸法を測つたり…

嶺庵の話

十一月九日(火)晴 昨夜嶺庵の畳の配置を変へる。四畳半程の広さのフローリングの洋間に畳三枚を縦に敷き並べてゐたのを、縦一横二にしたら随分と雰囲気が変はつた。床の間代はりの飾り畳の位置も移す予定で、今度は壁面を背にするので掛軸を掛けられるやう…

骨董市

十一月七日(日)晴 昨夜日本シリーズ第六戦を延長戦となつてからラヂオにて聴き始め、終に延長十五回にて引分になるまで眠れず。中日の拙攻目を覆ふばかりなり。是では勝つ事難からむ。従つて今朝はやや寝坊す。 午前中冬物の洗濯などする内直に昼になり、…

衣替へ

十一月六日(土)晴 衣替へを行ふ。最近では九月は夏であり十月も寒くないから夏物を仕舞ふのを昔より一月くらゐ遅らせないといけない。その一方で寒くなるのも急だから困るのである。 亜馬孫よりまた本三冊届く。 『日本仏教史』末木文美士著 新潮文庫 『日…

初暖房

十一月五日(金)晴 定時出社。昼は社員食堂にてカツカレーを食す。定時退社。大船にて古本屋を覗き二冊を購ひ、不図目にした拉麺屋に入り先日来食したかつた拉麺を食べる。醤油味也。其の儘大船よりバスで帰宅。余りに寒ければ此の秋初めてエアコンの暖房を…

尺八曼荼羅

十一月三日(水)晴朝晩寒し 午前中洗濯掃除など為し、尺八練習を二時間程行ふ。午後三時過ぎ家を出で電車にて神楽坂に往く。電車の中で偶々若いカツプルの拉麺を話題にするを耳に挟み、余としては珍しく拉麺を食したく神楽坂界隈を往来するもこのやうな時に…