2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

異臭とアルフアロメオ

一月三十一日(火)晴 定時に退社し品川に赴く。異臭懇談会の飲み会にていつもの店に往く。主催のI氏他すでに在り。今日は総勢十七名となり、近来になき盛況にて新たに知己を得る方も少なからず。中でも車用部品メーカーD社のU氏と話し込み、アルフアロメオ…

初釜

一月二十九日(日)晴 岳母の社中の初釜二日目なれば十時過ぎに行く。余は袴を着け、義妹は帯を直すなどするうち生徒四人程集まり、十一時半頃より開始。亭主岳母、正客N子、次客が余で後生徒四人と義妹が入り、濃茶から始まり茶懐石となり、薄茶まで三時間程…

ことばのちから

一月二十八日(土)晴 七時半起床。九時過ぎ家を出づるも根岸線運転見合せ等あり、十一時少し過ぎて一如庵着。如道忌にて松風を如覚の曙調子との二管にて吹くこととなり、鈴慕無住心曲を吹いた他松風を都合四回吹く。終ればすでに十二時半にて急ぎ品川に赴く。…

寒さと若さ

一月二十七日(金)晴 寒し。会社のAさんの話によると、今朝起きたら気温が一・五度だつたといふ。外の温度ではない。目覚まし時計に付属した温度計の数値だといふ。今までで一番低くて驚いたとの話だが、そんな低温で寝てゐられたことの方に周りの人間は驚い…

奥州合戦

一月二十六日(木)晴 昨日帰りの電車の中で『源平合戦の虚像を剥ぐ』(川合康著講談社学術文庫)読了。極めてスリリングな本で、『中世武士団』の世界と重なることもあり、実に面白かつた。『平家物語』を通読したのは一昨年のことで、それはそれで楽しい読書で…

勉強会

一月二十五日(水)晴 富士山の冠雪が例年になく凄いことになつてゐる。毎年冬の間は会社の窓からかうして富士の威容を眺めてゐるが、こんなにも雪の多い富士は珍しく、かなり裾野の方まで雪が蔽つて古典的な富士の白雪の図から大きく隔たつたものになつてしま…

寒さ冷たさ理不尽さ

一月二十四日(火)陰 昨夜雪の予報が出てゐたので、積もつてゐたら会社を休むつもりでゐたが、朝起きて見ると全く雪の痕跡すらなかつた。気を取り直して早めに家を出で、大船まで歩く。最近腹廻りが緩み始めるも寒さや忙しさもあつてジム通ひもままならず、せ…

嶺庵茶話会

一月二十二日(日)雨後陰 午前中茶話会記を認め、併せて短冊に書をものす。「花気薫人欲破禅」とて、正に昨年来の余の成り行きに似たり。二時前駅に車で出向き今日の客O部夫妻を迎へる。夫妻は余などより遙かに若く昨年挙式を挙げたばかりの新婚。竹友会OB…

両家会食

一月二十一日(土)雨 朝から掃除の後十一時半に車で出で大船に往く。余は笠間口改札にて両親を迎へ、N子は南改札にてその両親を迎へる。余は車にて二人を連れ、N子はタクシーに岳父母を載せそれぞれ九つ井に行く。離れにて両家の親同士の初顔合はせの会食也…

ゴムを売る

高速道路を歩いてゐる。見ると工事中の箇所があり、今は開通してゐることから、わたしは「十年くらゐ前の横浜だよ」と言ふ。妻らしい女性と一緒なのである。しばらく行くと出口が見え、このまま歩いては出られないかもしれないと思つてゐると道端にタイヤの…

藤原行成

一月十九日(木) 講談社学術文庫で藤原行成の日記『権記』の現代語訳が刊行中で余も中巻まで買ひ求めた。先年同じ訳者による道長の『御堂関白記』を読んで面白く、其処にも名が頻出した行成については、其の書への崇敬の念もあつて前から関心が深かかつたので…

我道

一月十八日(水)晴 スマホが嫌ひである。テレホンではなくテレフオンだらうといふのもある。スマホといふ音も字面も下品なのである。しかも自ら「スマート」を名乗るところが嫌らしい。自己紹介の際に「お利口な浩君です」とやるやうなものである。昔流行つた…

龍と文人画

一月十七日(火)晴 八時過ぎ新横浜発の新幹線で京都へ往く。奈良線に乗換へて東福寺に至る。徒歩東福寺に入り、方丈奥を左に曲がり堰月橋を渡り龍吟庵に行き着く。京の冬の旅の特別公開で、もとより余は初めての拝観也。現存する最古の禅院方丈にて国宝。方丈…

テイアツク

一月十六日(月)陰 寒し 昼休みネツトでICレコーダーなるものについて調べる。およそ最近のオーデイオ事情や最新の電子機器にはからきし弱い余はさうしたものの存在をよく知らずにゐたからである。調べてみると音楽の録音にはICレコーダーよりも一段進ん…

松風散々

一月十五日(日)晴 八時に起き掃除片付け。十時半前義妹K子を駅まで迎へに行き、家で早めの中食をとつた後昼過ぎN子と三人で大船まで同道。鎌倉に行く二人と別れ余は早稲田に向ふ。二時より如道会例會。今年前半のスケジユールなど確認。六月に京都で国際尺…

棚吊り第二弾

一月十四日(土)陰時々晴 午前中掃除洗濯の後買物に出る。灯油を買つた後ホームセンターに行き吊棚関連用品を購ひ、ドラツグストアで頭痛薬胃腸薬等を求める。余はしばしば頭痛に悩みイブプロフエンを常用するも、今回初めてレキソニンを購入し試すこととす。…

悲寒的

一月十三日(金)晴 今年の冬は寒い。通常の年ならたまに馬鹿に暖かくなる日もあるのに、今年はそれがなくてずつと気温が低い日々が続いてゐる。天気がいいから良いやうなものの、これで曇天が続いたり雪でも積もつたりしたら、気持ちがとことん萎えるのではな…

刺青

一月十二日(木)晴 寒し 中野香織さんのブログでベツカムがデザインした下着を自ら着てモデルとして写つてゐる広告を見た。中野さんはそのタトウーに驚いてゐるのだが、さう言へば最近香水の広告でもタトウーのあるモデルが特にその部分を強調した形で使はれ…

水曜サスペンス劇場

一月十一日(水)晴 空を飛んでゐると、会社の女性二名と見知らぬ男一人がわたしの蒲団を運んでゐるのが見える。かなり大きくて重いのか引き摺りながら狭い道を行くので路傍のポリバケツを引搔けて倒してしまふ。汚れては敵はぬと思ひわたしは上空から近づいて…

お初香

一月九日(月)晴 八時起床、朝食入浴着替への後十時過ぎ出発。昨日と同じ経路で原宿に出で、徒歩妙喜庵に到る。硯に墨を磨るなど下準備をしてから軽く食事をとり、十二時香道の教室に通ふ生徒は集合して挨拶を為し、手順や予定の確認。此の日は香席が三席、立…

香書竹

一月八日(日)晴 着物を着て水差しを含む総飾りの茶道具と袴を持つて昼過ぎ家を出で、湘南新宿ライン経由で原宿に行く。徒歩妙喜庵に到り、袴を着けてから明日の香席の稽古。N子は点前、余は執筆であり、香はないものの料紙に一度は練習で書く。書く順番や間…

寒し

一月七日(土)晴 昨日より喉が痛み風邪気味なれば予定してゐた諸活動を控へ安静にして一日を過ごす。からうじて着物袴を付け執筆の稽古をし、袴の畳み方の復習をする。風邪なればとて夜からすみに熱燗を呑む。十時就寝。

松のうち

壬辰元旦 天晴 元旦より再び坐禅を始める事とし、朝一炷ほど坐る。読経の後、雑煮おせちを食して新年をN子と祝ふ。其の後徒歩桂公田神明社に初詣に行き、甘酒の振る舞ひを受け、辰の絵の入つた破魔矢を購ひて帰る。午睡の後車にて夕刻N子の実家に行く。保…