2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

虫酸が走る

十一月二十八日(火)晴 長州藩士、攘夷の志士と聞いただけで虫酸が走る。倒幕に動いた長州の尊皇攘夷派をわたしは心から憎んでいる。天皇制は嫌いだし、それを悪用した明治政府はもっと嫌いだが、天皇家が嫌いというわけではない。尊皇派や狂信的な国学者は死…

江の島へ

十一月二十五日(日)晴 天気が良く予報よりも暖かだったこともあり、昼前に家を出で鎌倉経由江ノ電で江の島に赴く。橋を渡り参道で昼食、鰺の塩焼き、栄螺の壺焼きを食す。それから児玉神社を参拝。訪れる人は稀で、かつ工事中であったが、常々児玉源太郎と後…

娘たち

十一月二十三日(木)雨 三組の夫婦で旅行に出掛けた。自分より年配一組、だいぶ若い夫婦一組が一緒である。若い方の奥さんを私は気にしているが、その娘である3-4才の子が私になついている。パパと勘違いしてか抱きついてきて、可愛いので抱っこしている。場…

今日の夕景

十一月二十一日(火)晴

夢のかけら

十一月二十日(月)晴 久しぶりに教室に戻ると懐かしい顔がならんでいた。わたしはいつもと違う角度だと言って教壇に立ち、ふざけて教師のような振る舞いをする。前の方の同級生は面白がって笑顔で見てくれているが、後ろの方の男がやって来てちょっと来いと言…

新旧の知己

十一月十八日(土)雨 今週は水曜に、鎌倉にギャラリーを構へる有名寫眞家のJ氏と仕事の打合せの後、鎌倉で飲む機會があり、金曜は高校時代の友人で二十年以上会つてゐなかつたI氏と蒲田で飲んだ。ともに話題も豊富で深い話が多く、久しぶりに知的な興奮を覚…

神保町界隈

十一月十四日(火)雨 神田と日本橋方面に用向きがあり、晝の合ひ間に神保町まで足を伸ばした。久しぶりの古書肆街である。古本屋以外の店は變はつてしまつた處も少なくないが、古本屋は昔のままの店が多いやうである。獨特の匂ひに四十年前初めてこの街に入り…

1%の巨悪と、「平等」という観念の終焉

十一月十三日(月)陰後雨 昨日、パラダイス文書に関するテレビ番組を見た。余りの卑劣さに、政治思想の対立とか経済に起因する格差とか、南北問題といった対立や、いや地球温暖化までもが、矮小化されるというか、鼻で笑われているような屈辱と無力感を覚えた…

国家の犯罪

十一月十二日(日)晴 昨日、松下竜一著『怒りていう、逃亡には非ず』読了。平岡正明の『戦後事件ファイル』を読んで泉水博の名前とこの本の存在をはじめて知り、鈴木邦夫のブログを読んで大筋をつかんでさらに興味を持ち、アマゾン経由で古本を註文して取り寄…

ロケットと漫才

十一月十一日(土) 出張で行っていた種子島宇宙センターでロケットの発射に立ち会った。無事に飛び立った後、コントロールセンターは建物ごと水平に動き、窓の外がコンクリートの壁になった。皆で成功を喜ぶのかと思っていたら、あっという間に人がいなくなっ…

泥棒と修学旅行

十一月十日(金)晴 家のリビングで会社の元同僚らとくつろいでいると、廊下の外で物音がする。そう言えば一年前のあの音は何だったの?と客のK氏が聞くので、去年の忌々しい出来事を思い出す。私は念のため廊下に出てみると見知らぬ男が立っている。「何をし…

時間について

十一月九日(木)晴 駅から家まで歩いて帰る道に信号がふたつある。最初の信号を待つとふたつ目も必ず待つことになる。逆に、ひとつ目をギリギリのタイミングで待たずに渡り終えると、次の信号は待たずにすんなりと渡れるのだ。ふたつの信号はきっちりと正確に…

あと一歩

十一月六日(月)晴 考えてみると、今年は皆あと一歩届かなかった。清宮君の早実は西東京決勝で敗れ、中村君の広陵は甲子園の決勝で負け、マー君のヤンキースもあと一勝が取れずにワールドシリーズ進出を逃した。そしてマエケン、ダルビッシュのドジャースはそ…

終了

十一月四日(土)陰 日本シリーズが終わった。四番の差、中継ぎ・抑えの差、そして何より監督の選手起用の差が出た試合だった。キャッチャーに嶺井を使い続けた采配は訳が分からない。2点目の柳田のピッチャーゴロにしても嶺井が的確に指示していれば本塁送球…

読了

十一月三日(金)晴 二日前、やっと『南総里見八犬伝』を読了した。岩波文庫で全十冊、四カ月かかった。主に朝晩の通勤時に読んでいたが、その間通勤時間があっという間に過ぎると感ずるほどに、十二分に楽しませて貰った感がある。まず以て日本文学中の傑作で…

うるさくて眠れない

十一月二日(木)晴 朝の通勤時、始発から座って行くのを常とする。五十分近い長丁場である。まずは本を読み、途中で眠くなって眠る。たいてい十五分から二十五分くらい眠ることになるが、下車駅を乗り過ごしたことはない。この睡眠が日々のリズムを作っている…