2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

年度末

三月三十一日(木)晴 本日を以て事業本部を頸になり、明日より本社勤務となる爲、職場を片付け挨拶廻りを爲す。調香師の名乘りも出來なくなり、アイデンティティを失ひたるやうな心細き感あり。晝食後退社して住宅ローン借替への手續きの爲藤澤と八重洲に行く…

彫刻と新内

三月二十七日(日)陰時々晴 久しぶりに着物で家人と外出。日暮里まで行き、朝倉彫塑舘を訪ねる。初めてだが彫刻のみならず書斎の天井までの書棚やその蔵書、池に石を配した庭、大小の和室の造作の工夫や飾り棚など見どころ多く、思ひの他面白かつた。入口で履…

3WD

三月二十六日(土)陰後晴 自動車販賣會社の販賣課長として二人の部下とともに仕事をしてゐる。私は着任したばかりで現状を把握しようとする。會議で私が宣傳に4WDであることをあまりアピールしてゐないのは何故かと聞くと、この車種のユーザーはそれと知つ…

櫻ライトアツプの馬鹿馬鹿しさ

三月二十五日(金)陰 家の近くにいたち川といふ川があつて、その川岸が遊歩道になつてゐる。其処に染井吉野の櫻が並んでゐて、今日からライトアツプが始まつたが、此れが全く馬鹿げた代物なのである。と言ふのも、數年前それらの櫻の川面に向けて伸びた枝をば…

鮑しやぶしやぶ

三月二十四日(木)小雨後晴 定時出社、晝食の後外出して本社に赴く。二時過ぎより今夜會食を爲す某次期家元につき、社長に説明す。其の後余は早めに社を出で、丸ノ内にて土産の品としてエシレのマドレーヌとフィナンシェの詰合せを二箱購ひ赤坂に行く。此の日…

通夜

三月二十三日(水)晴 昨日父方の伯父の訃音に接し弔事休暇を取る。晝に白いワイシヤツを買ひに大船に赴き、晝食の後一度歸宅して書の稽古をしてから喪服に着替へて出發す。八丁堀の驛に五時半過ぎ着き、家人と待ち合せて徒歩中央區湊の齋場に赴く。舊地名で言…

うなぎと櫻

三月二十日(日)雨後晴 岳父母と家内を乘せ車にて川越に赴く。晝頃着くもいちのやなる鰻料理の店で二時間待ちにてやつと鰻重を食す。待つた甲斐あつて美味也。其れから喜多院に行き拝觀。枝垂れ櫻すでに花開きたり。五百羅漢も觀た後蔵つくりの續く通りを散策…

茶話會

三月十九日(土)雨後陰 會社の同僚S氏を招いて茶話會。もうひとり臺湾からの賓客も招いてゐたが、身内に不幸があつて臺湾に歸つてゐるので殘念ながら來られず。煎茶道での玉露の呈茶、聞香、薄茶といつも通り進み、尺八を聽いて貰つた後は酒席。S氏は藝術や…

住宅ローン

三月十七日(木)晴 住宅ローンを借換へた。三井住友から三菱に換へたのである。利息がかなり下がつたのは言ふまでもない。三井住友は購入時に不動産屋が指定したから止む無く其処にしたまでで、もともと好きな銀行ではない。三菱が好きな譯ではないが、今ネツ…

良い字

三月十六日(水)陰 最寄り驛の近くにある駐輪場の壁面に硝子張りの展示スペースがあつて、地元の人の作つた工藝品や美術作品が週替りくらゐで展示されてゐる。往き歸りに通る道筋なので、偶に見ることがある。先日子どもたちの書の展示があつて、多くは余の嫌…

結婚の告知

三月十五日(火)晴 先日會社の若い女性が、まだ皆には公表してゐないのですがと斷はつた上で、近々結婚することを知らせてくれた。偶々廊下で二人きりになつた際に告げたのである。祝ひの言葉を陳べると同時に、皆にさきがけて知らせてくれたことを嬉しくも感…

片付く

三月十二日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。秋の演奏會につき吹奏したき旨傳ふ。ついては竹號を頂戴することになる。嬉しき限り也。更に先生所蔵の宮嶋詠士の書も頂戴することになる。嬉しさ言はむ方なし。有難きこと也。夏目坂にてつけ麺を食し、惠比…

京都三日目

三月七日(月)晴 氣温の上がる豫報が出てゐたので鞄と外套を宿に預けて軽装にて九時前外に出る。近くのカフエにてモーニングを食するも珈琲薄くてまずし。地下鐡で北大路に行き、バスで大徳寺に向かふ。初老の女性二人連れ観光客の傍若無人の振る舞ひに呆れる…

京都二日目

三月六日(日)陰 朝起きて風呂に入り九時過ぎ宿を出で地下鐡にて京都驛に往く。驛構内に粥を出す店ありとの情報を得て赴くも品書きになく止む無く其の儘東福寺に向かふ。結局何も食べずに十時前明暗寺に着き、坐禅衣に着替えて外に出て尺八を吹く。十一時より…

京都一日目

三月五日(土)晴 新横濱九時過ぎの新幹線にて京都に移動。烏丸三條の旅宿に荷物を置いてから徒歩尾張屋に行き蕎麦を食す。晝前に入つたので直ぐに座れたが出るころには長蛇の列であつた。暑いくらゐの陽気の中夷川通り寺町通りを歩み市役所前の廣場のベンチで…