二月二十五日(土)晴 1 中大附属高校に着いたのはちょうど一時であった。もっと早くに着くつもりが差し障りがあって遅くなったのである。急いで会場に入ろうとするが場所がわからずきょろきょろしていると、ちょうど増田先生が通りかかったのでついて行くこと…

二月二十四日(金）陰 市ヶ谷駅より徒歩市ヶ谷本村町に到る。加賀門から防衛研究所に入る。すぐ横の受付の建物に入る。さほど物々しくなく、受付の女性も若くて可愛くて和やかである。入館申請書に記入し免許証で本人確認を行い、受付票と入館カードを渡され…

二月二十二日(水)陰 ドミートリイ公爵がガブリエル・シャネルの愛人であったということを知って以来、俄かにロマノフ家に興味を持ちだした。第一次世界大戦への興味もあって、その最中で革命により退位を余儀なくされ、そしてシベリアで虐殺されたロマノフ家…

二月十六日(木)晴 昼休みの散歩で駅前からの通りを歩いていた時のことである。向こうから歩いて来た夫婦連れらしい初老のふたりが、通りの反対側にある飲食店を見て、ちょうど私とすれ違うさいに、その夫の方が「おいしそうな焼肉屋だな」と言った。私は何故…

二月十五日(水)晴 註文していた27インチのモニターが届いた。今のＡ4のノートパソコンの画面では小さすぎて字がよく見えず、どうしても前屈みになってしまう。次にパソコンを買い替える時には大きいモニターにしようと思ってはいたが、やはり高いし、それほ…

二月十二日(日)晴 十一時より国立劇場にて文楽「平家女護島」を見る。近松名作集だが、他の世話物はすでに見ているので、今回初見のこちらを選んだ。やはり喜界が島の段が抜群に面白い。俊寛が取り残されるのを自らの意思に仕組んだ近松の脚色も巧みだが、そ…

二月十一日(土)晴 友人の家に行くと、そこは嘗て自分が住んでいたアメリカの家であった。ゲストルームの別棟もある広い家で、私は使わずにいた部屋を今でも何故もっとそこを使わなかったのかと思うくらいなので懐かしく中を見て歩く。昔のままの家具や置き物…

二月十日(金)陰 会社で働いていると、本部長が来客だから一緒に出てくれと言う。そこには秘書らしい私の知らない女性もいて、一緒に出るようである。ところが、私はちょっと嫌だなと思ったとたん足が進まなくなり、その場で左足を軸にぐるぐると廻りはじめて…

二月七日(火)陰 ガブリエル・シャネルについて調べる必要があり、『ココ・アヴァン・シャネル』というシャネルの評伝を読んだ。大変興味深く面白い内容だったが、同書を原作と称する同名の映画が2009年に公開されていたことを知り、DVDで見てみた。ところが…

二月四日(土)晴 朝十時より関内にて仏蘭西語の授業を受け、一時に終了後近くで昼食をとってから、関内‐東京、大手町経由で早稲田に赴く。三時から戸山町一如庵にて尺八稽古。「虚空」と「越後三谷」。それから飯田橋経由水道橋に至り、家内と待合せて駅前に…

二月三日(金)晴 會社の歸り珍しく同期の友人と野毛に飲む。二軒で二千円は安価なれど、一件目の立ち飲み屋の串揚げに大蒜多量に入りたれば胸焼けして夜眠れず。余は大蒜は苦手なのである。しかも、早めに切り上げて歸宅せし積りなるも節分の夜に早く歸らずと…