2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

暗寂

十月三十日(月) 眠れぬ日々が続いている。時差ボケのせいばかりではない。つらつら自分の人生を省みて無念と寂寞の思いを抱き、この先を考えて不安と焦慮に苛まれる。私はどこか暗い影のある人生を歩んで来た。性格と境遇が相俟ってそうなったことは分かって…

残余

十月二十九日(日)雨 ビルの屋上の金網のフェンスを越えて通常入ってはいけないエリアで体操をした。それから再びフェンスを越え、階段を走って降りるとき途中で足を払われた。つまずきそうになって振り返ると大柄な女子高生が立っている。手にスマートフォン…

冬支度

十月二十八日(土)雨 昼過ぎまで寝る。時差ボケによって生じた睡眠負債のせいである。それでも頭が重く、腰が痛む。朝食として残されていた握り飯を食べ、それから旅行の荷物の整理と洋服の夏物と冬物の入れ替え、ストーブやヒーター類を出して除湿機をしまう…

悲喜こもごも

十月二十七日(金)晴 清宮君が日ハムになったのは本当に良かった。巨人にならなくて本当に良かった。中村君の広島もよかった。それなのに自民党に投票する有権者が48%もいることに絶望する。安倍でいいと本当に思っているのだとしたら、驚くべきことである。…

マララゴルジュ

十月十八日(水)晴 朝ジャベルの駅まで歩きRERでヴェルサイユ・リヴゴーシュに行く。徒歩宮殿に赴く。家人が行ったことがないというので久しぶりに行くことにしたものである。入場券を買うのに長蛇の列と驚かされてネットで購入して行ったら、それ程並んでい…

転勤その2

十月九日(月)晴 海外から戻って営業部長に就いたSという男のことを弾劾する人々がいて、Sが如何に上にばかり媚び諂い、下を軽んじ雑に扱っているかを喧伝している。私もSが大嫌いで彼らの言う通りであるし、そもそもあんな奴が営業部長で大丈夫なのかとい…

京都嫌ひ

十月八日(日)晴 大徳寺曝凉展に行く。牧谿の水墨画、大燈國師の書など見るべきものあり。 京都はとにかく人が多くて住民觀光客を問はず傍若無人の振る舞ひが東京にくらべても多く、街を歩いてゐても何だか落ち着かない。ホテルは馬鹿馬鹿しい程高くなり、ど…

北斎

十月六日(金)雨 あべのハルカス美術館にて北斎展を観る。開催初日である。このところテレビジョン等で北斎が何かと騒がれていて、それらをたまたま目にした結果今まで知らずにいた北斎の凄さに気づかされた口なので偉そうなことは言えないが、確かに凄い。多…