北斎

十月六日(金)雨
あべのハルカス美術館にて北斎展を観る。開催初日である。このところテレビジョン等で北斎が何かと騒がれていて、それらをたまたま目にした結果今まで知らずにいた北斎の凄さに気づかされた口なので偉そうなことは言えないが、確かに凄い。多くの日本人同様、私も北斎の画業の全体像を知ることもなく、ただ見たことのある作品から北斎の限界を勝手に見切っていた不明を恥じるばかりである。何が凄いって、線も色彩も構図も並外れている。そして、とにかく描くところの絵が見ていて面白いのである。ひとつ残念だったのは、展示替え前で見たかった娘応為の絵が見られなかったこと。それを除けば大満足で、入館料1500円、図録2500円は決して高くない。