2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

用意

一月三十一日(木)晴 このところ仕事忙しく、また體調も悪し。五十肩は治る気配もなく痛みが續き、先週から明け方に腕などに蕁麻疹が出るので火曜に皮膚科に往き、処方された薬を飲むと今度は後頭部に鈍痛を感じるといふ有様。薬で蕁麻疹は治まったが、痒みほ…

松竹梅香 

一月二十七日(日)晴 妙喜庵にてお初香。十時に到着し、点前と執筆の所作手順の確認。十一時前岳母社中の五名到着。茶席の準備を始める。十二時香道教室の八名集合しスケジュールと分担の確認。私はまず一時半からのお茶席に次客として入る。点前は義妹であ…

感想ふたつ

一月二十六日(土)晴 桜木町にて映画『東京家族』を見る。言わずと知れた、小津作品『東京物語』の山田洋次監督によるリメイクである。時代は現代、それも2012年の設定で、家族構成や状況の多少の変化はあるが基本的には同じ。まあ、見る前から小津安二郎…

安保反対

一月二十二日(火)雨後陰 平岡正明著『人之初』読了。平岡師匠の自伝だが、幼少の頃から始めて一九七〇年代初頭で終っている。未完ではあるが中々面白かった。六〇年安保の際の一・二歳の齢の違いが、経験と哲学において大きな隔絶を生むものであったこと、即…

肩サポーター

一月二十一日(月)陰 家人が手配してくれた肩サポーターが此の日届く。五十肩が治らず普段の生活でも痛みを感じる事が少なくなくすこしでも痛みが和らげばと思い購入。上腕から肩を覆い、それをマジックバンドが背中から胸を通って一回りしてがっちりと固める…

例會

一月二十日(日)晴 午前十一時に原宿妙喜庵に赴くも先生の姿なく、電話を入れると今日の稽古を失念して東京に在らずといふ。止む無く高田馬場に出てデイスクユニオンにて河内音頭のCDを購ひ、晝食の後家人と別れ、古本屋を何軒か覗きながら一如庵に至る。二…

初釜

一月十九日(土)晴 昨夜毛筆にて料紙に認めた初釜の會記を持つて家人の實家に行く。岳母社中の初釜である。今回は一日に全員を呼んだこともあり、二つの班に分け茶席と同時に別室で聞香をして貰ふといふ趣向を試みた。点前は家人がやり、余が香道の説明をした…

原發性不眠症

一月十八日(金)晴 原發性不眠症といふ用語がある。鳥渡聞くと福島の原發事故が原因の不眠症のやうに思へてしまふがさうではない。原發性とは医学用語で、此の場合何か他に病気や原因があつてその為に不眠症になるのではなく、不眠そのものが症状であるやうな…

美しい女(ひと)、のその後

一月十七日(木)陰 最近ネット上の画像でもっともショックを受けたのはナスターシャ・キンスキーの近影であった。あんなに美しかった人が、ただのごついおばさんになってしまった。私と同じ年の生まれだから五十過ぎではあるけれど、世の五十一とくらべても老…

蓄音器

一月十六日(水)陰 昨夜、正岡容著『定本日本浪曲史』讀了。定価で壱萬壱阡五百圓もするのでとても買へず圖書館で借りて讀んだものである。列傳の形で浪曲師たちの解説がなされ、その合間に當時の状況やら私的な思ひ出含め綴られたもので、明治以来の浪曲界と…

浪曲について

一月十五日(火)晴後陰 『定本日本浪曲史』を読んでいて、正岡容も実は最初浪曲を嫌っていたことを知った。まあ、文人や作家、知識人に浪曲嫌いは少なくないから驚きはしない。漱石や尾崎紅葉、泉鏡花、芥川龍之介それに荷風も浪曲嫌いで有名だ。その辺のもの…

成人式

一月十四日(月)雪 朝は雨だったが昼前から雪になり最大十センチほど積もる。夜また雨に変わって少し積雪は減るも夜間の凍結を思えば明日朝の通勤路は危険であろう。雪のせいではないが終日無為。所詮は気分屋の怠け者なのであろう。

竹と松

一月十二日(土)晴 九時前家を出で十一時より一如庵にて今年初めての尺八稽古。此の日は先日仕上がって来た宮島詠士先生の書を軸装にしたものを持参し神先生にお見せする。十二時半辞して中食の後地下鉄で稲荷町に行き、徒歩東京松屋ショールームに至る。程な…

都新聞

一月十日(木)晴 新コこと長谷川伸の自伝を読んでいるのだが、新コが入った都新聞の同僚がすごい。中里介山に平山蘆江、そして伊原青々軒である。中里介山の『大菩薩峠』を読んだのは十五・六年前だっただろうか。平山蘆江を知ったのは最近だが、その『三味線…

伸と隆信 

一月九日(水)晴 長谷川伸の自伝である『ある市井の徒』を読み始めた。面白い。旺文社文庫版で、昔はこの文庫をよく読んだものだ。活字体と巻末の詳しい解説が懐しい。その解説で、伸の異父弟が三谷隆正・隆信の兄弟であることを知った。いや、高橋英夫の『…

大馬鹿者と大賢者

一月八日(火)晴 昔から警察官は大嫌いだが、馬鹿で融通がきかない連中ばかりで腹立たしいことこの上ない。特に栄警察の交通課というのは、本当に馬鹿ばかりである。毎朝駅前の交差点に立って信号の変り際に笛を吹いたりしている。それはいい。角に駐輪場があ…

仕事始め

一月七日(月)陰 仕事が始まった。長い休みの後で職場は冷え切っており、午後になっても暖房が効いていない感じがした。三時過ぎ退社し、藤沢の古書肆を三軒回り五冊を購う。書目は下記の通り。 『終戦日記』高見順/文春文庫 『大東京繁昌記 山手篇』平凡社ラ…

千字文卒業

一月六日(日)陰 午前中日課の習字を為し、遂に張廉卿楷書千字文を終える。一日二枚十二文字をこつこつ積み上げてやっと辿り着いた訳である。明日からは『書論』という雑誌に載った同じ張廉卿の行書を手本に続ける予定である。 昼前電気工事店が来て、先日購…

浪曲と女子会

一月五日(土)晴 電車で浅草に赴く。人混みを掻き分け傳法院裏木馬亭に辿り着く。2500円の木戸銭を払って中に入る。初めて来たが中は椅子席であった。正午より浪曲新春特別公演始まる。まずは東家孝太郎の義賊もの。入門間もないせいか、声が青い。声質も好み…

駄作

一月三日(木)晴 昨日は帝京にラグビーで大敗し、今日も駅伝で同じ帝京に僅差で競り負けたW大の不甲斐なさのせいではなかろうが、気分がくさくさして何もやる気にならず、何をしても面白くなく、ただ無為に過ごし、何もしなかったことに自己嫌悪に陥り余計に…

三昧

癸巳 元旦 晴 八時起床。元旦恒例の坐禅、読経の後各々今年の抱負為すべき事を半紙一枚に認む。それからおせち料理を食べ、年賀状を見る。食後在所の氏神である神明社に詣づ。 此の日は朝食時と夕刻から夜にかけて音楽を多く聴いた。まづは新年を寿ぐ如道先…