初釜

一月十九日(土)晴
昨夜毛筆にて料紙に認めた初釜の會記を持つて家人の實家に行く。岳母社中の初釜である。今回は一日に全員を呼んだこともあり、二つの班に分け茶席と同時に別室で聞香をして貰ふといふ趣向を試みた。点前は家人がやり、余が香道の説明をした。概ね好評であつた。炭点前、濃茶、聞香、會食、聞香、薄茶と進み、十一時過ぎから始めて終つたのは四時過ぎてゐた。車で門人を駅まで送り、早めの夕食をとつてから家人と車で歸宅。此の日家人は着物なるも余は寒いのと送り迎へで車の運転が煩わしいので着物は着なかつた。