2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

日々雑駁

27日に異業種交流の飲み会に行くと、当初の予定33人の筈が12人になっていた。在宅勤務、ないし出社や宴会への出席禁止の指令が出たためという。出席者の中にも明日から在宅勤務という人が数人いた。業態にもよるが、製造業の場合工場は操業を続けるわけだか…

大きなことば

そのことばの意味や概念、あるいは文化によるコノテーションの違いや思想史的な位置などに興味を持って読んだり調べたりしていくうちに、その拡がりの奥深さにたじろいで探究を断念してしまうことがしばしばある。わたしにとっては「鏡」や「自然」、そして…

勝手な想像

多分そうではなかったんだろうと思いながら、勝手な想像をしてしまうことがある。よく街中で宣伝している「ホット・ヨガ」なるものについてである。日本でヨガを始めてそのすばらしさに目覚めた彼/彼女が、ヨガ発祥の地であるインドに憧れ始め、ついにその…

或る海軍大佐の生涯

大正9年(1920)7月16日、広島県江田島にある大日本帝国海軍兵学校では第48期の卒業式が行われていた。難関の入学試験を突破して江田島に学ぶこと3年、卒業証書を手渡された後、「生徒用の軍装から真新しい純白の海軍少尉候補生服に着替えて祝宴に臨む[1]」エ…

甲斐荘正光の生涯

たまたま生まれあわせた時代が悪かったばっかりに貧乏くじをひいて、苦労や不運が絶えない上に、病気になってあっけなく若死にしてしまう人がいる。幕末に四千石の旗本当主となった甲斐荘帯刀正光の場合がまさにそれであり、史料から読みとれるその生涯の足…

すずさんふたたび

映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』を観る。3時間近い長編であり、前作『この世界の片隅に』で描き切れなかった原作の部分を加えて丁寧に作り直した作品と言えるだろう。もう少し、りんさんとすずの関係を中心にしたスピンオフ的なものになるのか…