2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

最低

三月二十七日(水)雨後陰 突然すべてが嫌になり、何をする気力もなく時間が過ぎるのを苦々しく眺めるだけになる。世の中に面白いことなど何ひとつないと思え、今まで何をやってもうまく行かなかったし、つまらないことばかりの人生だったと絶望的な気持ちにな…

注射と日本語

三月二十五日(月)雨後陰 朝から藤が丘に往き診察を受け注射を打たれ、其の後リハビリのマツサージも受けてから午後より出社。此の日移動の電車の中で今野信二著『百年前の日本語』(岩波新書)讀了。文體論かと思つたら漢字の用字や振り仮名の表記などについて…

茶會記

三月二十四日(日)陰後時々晴 豫報は雨なるも曇天にて午後は日も差す天気となる。暖かくはないがさう寒くもなく丁度桜も満開の好日、三渓園の茶會に行き一日閑雅な時を過ごすを得る。此れは横濱中央茶道會が主催する春季茶會にて、流派は表千家也。家人の習ふ…

邦楽と木石花

三月二十三日(土)晴後陰 初めて東横線からそのまま副都心線に乗り入れ西早稲田で降り、徒歩一如庵に赴く。徒歩二十分ほどかかるが、それでも今までの行き方よりも早い。今後はこの行き方にしようと思う。十一時より尺八稽古。十二時辞していつもの夏目坂の吉…

理解不能

三月二十二日(金)晴 私の理解し難いものに、女子アナ人気がある。女は皆アナではないかという下世話は置くにしても、何故人々が女子アナに注目するのか、或いはどうしてあの人たちに人気があったりするのかが分からない。女優やタレントほど綺麗な訳でもなく…

戰さの準備

三月二十一日(木)晴 朝から昭和大学藤が丘リハビリテーシヨン病院に赴き、リハビリ施術を受く。晝前會社に行き午後仕事。定時退社し歸宅後尺八練習。松巖軒鈴慕、一閑流六段、瀧落を吹く。夕食後執筆。十一時過ぎより「オデツサの階段」を見る。松岡正剛先生…

春分の日

三月二十日(水)晴 家の近くの櫻はすでに花開き、中には満開の木もある。幾ら何でも早過ぎるのではないか。 終日家に在り、讀書と執筆を為す。ジュリアン・ジェインズ著『神々の沈黙』讀了。此の本から受けた衝撃は大きい。近來では最も大きな驚きと面白さで…

敗北

三月十八日(月)陰、風強し 會社を休んでWBC準決勝を觀戰。日本遂に敗れる。結果論ではあるが、好調さを取り戻しつつあつた前田健太を一囘早く降板させたのと能見を2イニングス目も使つたことが敗因であらう。投手起用が惡ければ負ける。拙攻は確かだが、…

大江戸

三月十七日(日)晴 未明、突如腹痛を感じて目覚め厠に呻吟する事小半刻。年に數囘かういふ事がある。下痢になる訳だが痛みに體を支えてゐられない程になる。其の後治まって再び眠る。朝早めに出掛けるつもりであつたが九時まで寝て予定が狂ふ。起きて臨書の後…

書茶竹診察券

三月十六日(土)晴 早朝肩痛み眠られず。起き出して米芾の臨書。晝過ぎ家人と車で出で家人の實家に赴く。茶の湯稽古。櫻餅にて濃茶を喫す。茶道具と曜変天目に關するNHKの番組二本を録畫にて観る。夕刻尺八練習。松巖軒鈴慕を繰り返し吹く。夕食後歸宅。書…

漁書

三月十五日(金) 家を出る時鍵を持つて出るのを忘れ、かういふ時に限つて家人の帰りが遅い事がわかつてゐたので、遅めに退社し歸途藤沢に降り古書肆二軒を廻り良書七冊を得る。下記の如し。 『新編 思ひ出す人々』内田魯庵著 岩波文庫 525円 ☆『愛猿記』子母…

苛立つ

三月十三日(水)陰 昨夜の阿蘭陀戰、勝ちはしたもののぴりつとしない試合であつた。特に繼投陣の不甲斐なさには苛立ちを覚えた。巨人の選手は嫌ひなのが多いが、全く頼りにならぬ山口や内海はそもそも顔つきからして嫌ひである。逆に鳥谷の顔は余の好むタイプ…

此処數日

三月十二日(火)晴 先週金曜の臺灣戰以來、野球が氣になる日々が續いてゐる。臺灣戰は最後まで観戰しぐつたりと疲れ、翌土曜は一如庵にて尺八稽古の後日本橋に出づ。榛原にて唐物の半紙を購ひ新橋に往き東哉に寄つて小津好みの湯呑を買はんとするも、職人代替…

五重苦

三月七日(木)晴 気温は上がり空は晴れてゐるのに氣分は曇つた儘である。言ふまでもなく花粉症に五十肩、眩暈と蕁麻疹による體調の惡さから來るのだが、此れにあとひとつ何か加はれば、五十苦ならぬ五重苦となり、還暦まで此の調子が續くのではないかと悲観的…

電子書籍

三月六日(水)晴 電子書籍の利用が思つた程進んでゐないといふ。そんなことは分かり切つてゐたことだと余は思ふ。今まで紙の本を讀んでゐない人たちが、いくら新しもの好きだからと言つて、機械になつたら急に「讀み」始める訳はないとずつと思つてゐた。メー…

責任の所在

三月五日(火)晴 歩いている時に考えた。今の僕のこの体たらくも、結局は自分自身の責任だ。僕が選んだ生き方の果てに今があるのだから、他の誰のせいでもなく、すべては自分が選びとって来たことの結果なのだ。自分の責任で選びとることは何と素晴らしく誇ら…

臨書

三月四日(月)陰後晴 毎朝二・三枚の臨書を續けて久しいが、黄庭堅、王羲之、張廉卿を經て今は米芾をやつてゐる。書としては黄庭堅のものが好きであのやうな字を書きたいと思つてゐたが、今囘米芾を臨書してみて、實は此方の方が遙かに模しやすく書いてゐても…

蟄居

三月三日(日)陰 昨日ノ經驗ヨリ花粉飛散ニ怖レヲ為シ、外出ノ予定ハアレド止メテ終日家ニ在リ。ソレデモ目ハ痒シ。五十肩、肘ノ痛ミ續ク。イヨイヨ老體ノポンコツ振リ明ラカ也。

弥生

三月二日(土)晴 大船北鎌倉散策及ビ買物。花粉ノ飛來甚ダシ。クシヤミ鼻ミズ目ノ痒ミノ凄マジキ事言語ヲ絶ス。此ノ日血壓計ヲ購フ。夜小津ノ『秋日和』ヲ観ル。