2014-02-01から1ヶ月間の記事一覧

京橋

二月二十八日(金)晴 夜京橋の小料理屋はしまにてK氏のご馳走になる。K氏とNさん、余と家人の四人である。鮑あり毛蟹ありの豪華な會食であつた。京橋より京阪で三条、其処から地下鐡で烏丸御池に至り、定宿に辿り着いたのは十一時半。二日續けて些か呑み過…

道頓堀

二月二十七日(木)陰時々雨 南森町から地下鐡にて谷町九丁目に行き、徒歩國際交流センターに至る。十時より某團體のセミナー開かる。余は午後最初の講演なるも朝から全ての講演を聴講す。旧知の東北大S先生、N堂T氏に久闊を叙す。余は香料の安定性について…

献奏

二月二十六日(水)晴 早朝家を出で午前中京都山科にて用談を済ます。午後も得意先に行く筈がキヤンセルとなり、自分ひとり山科驛に取り殘される。晝食の後京都驛に戻り其処から近鐡にて新田邊まで往き、徒歩酬恩庵に至る。一休寺の名で知られる一休宗純所縁の…

不在予告

二月二十五日(火)晴 明日より出張其の他ありて関西滞在の予定。其の間更新は不可能なれば次囘に日乘を書くのは早くとも三月四日以降になる見込み。得意先訪問、古本屋探訪、講演、客の接待、知人と會食、楠香・楠音・彦関連取材調査、奈良散策、お水取り拝観…

脱線の翌日

二月二十四日(月)晴 此の前東横線で脱線があり、運轉再開した日に乘つたら迷惑を掛けた事へのお詫びの車内放送があり、安全運行に一層努力するとのことであつた。 今朝、昨日脱線して不通の續いた京濱東北線に乘つたところ何の謝罪の言葉もないばかりか、大…

購入

二月二十二日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。其の後白樂ねいろに行きニ尺一寸管購入代金を払ふ。煤竹の一尺八寸管がおまけに付いた他、煎茶道の茶托他諸々購ふ。花台がおまけにつく。店主夫妻と骨董談義で樂しい時を過ごした上に結構安くして貰つたや…

雪の中

二月十六日(日)晴、風強し 書道入浴の後雪の殘る道を慎重に歩みつつ驛に向かひ横濱経由やつと開通した東横線から地下鐡にて銀座に出で、註文した靴を受け取り晝食の後一如庵に赴く。如道會例會にて余は流し鈴慕を吹くも息續かずしどろもどろとなる。各自如道…

購入意向

二月十五日(土)雨後晴 積雪先週よりも甚だしきものあり。予定していた尺八稽古に行けず、また午後からの書道講演會も明日に順延となり、二週續けて予定してゐたことを為せず。午前中に雪掻きに汗を流した他は昨日とほぼ似た一日を過ごす。通信三月号を早々と…

二月十四日(金)雪 朝目覚めて外を見るに既に積雪三寸以上なれば會社を休むこととす。終日家に在り執筆讀書、臨書及び尺八稽古に費やす。 先日古楽器屋ねいろより借り來たるニ尺一寸管を吹く。音量やや弱しと雖も音味は余の好みなる乎。

カメル

二月十三日(木)陰 水槽の中に亀がゐる。すつかり忘れてゐたのだが、誰かに貰つたまま放置してあつたのだ。水槽内には壊れたラヂオや小さな箱などが詰まつてゐたせゐで見えなかつたといふこともある。それでも水槽にはミルクテイーのやうな液体が水槽の四分の…

氏神氏子

二月十日(月)陰 いつもの時間に家を出るが空いてゐたので一本早い電車で出勤。晝休みに下御霊神社に電話をして問ひ合はせる。即ち同社の氏子地域を知りたかつたのである。すると、西は堀川通りまで南は二条通り、北は出水通り、東は何と鴨川を越えて仁王門通…

雪掻き文樂

二月九日(日)晴 午前中家の前の道の雪掻きを為す。気温が上がり解け始めてはゐるものの、早めに道脇に除けてをかないと通行に支障が出る。皆が各々家の前をやれば歩き易くなる筈だが全く何もしない家も多い。公共心の欠如驚くべきものあり。 午後テレビでオ…

大雪

二月八日(土)雪 昨夜から降り始めた雪が朝の段階で既に道を埋めてゐたので、尺八稽古他此の日外出の予定をすべて諦めて終日家にて過ごす。 先日解讀した明治四十五年の繪葉書の文章を下に掲ぐ。 1912/6/13 京都市竹屋町新椹木町上ル 甲斐荘彦子殿 六月十三日…

好きな書嫌ひな書

二月六日(木)晴、寒し 家から最寄の驛近くに自轉車駐輪場があり、其の建物の壁面がギヤラリーのやうにちよつとした展示が硝子越しに出來るやうになつてゐる。絵畫であつたり人形だつたり、ドライフラワーだつたりと、週替りくらゐで様々な素人作品が展示され…

順調

二月五日(水)晴 二月末締切の時報の原稿ほぼ完了。思ひの他早く仕上がつた。推敲は續けるが、後はそれ程時間を必要としないので、二月は割と自由に動けさうである。講演のスライドと口述内容の原稿が殘つてゐるが、其れ等は仕事時間中にも出來るので何とかな…

いつか書きたいこと

二月四日(火)陰後雪 午後になつて雪が降り始め歸る頃には吹雪のやうに横撲りであつたが横濱に入ると雨混じりで道も白くなつてゐなかつた。寒さは朝よりぐつと強まつてゐる。積らぬといいのだが。 いつか書いてみたいもの。 一、 高野文子論 二、 日本香料産…

古文書解讀

二月三日(月)晴 きのふけふと古文書の解讀を續けてゐる。と言つても百年程前のものだが、細かい崩し字なので讀み解くのに思ひの他時間がかかる。ひとつは甲斐荘楠香がスイス滞在中に日本に送つた繪葉書で、一九一二年のもの。候文の少しくだけた感じの文體は…

執筆

二月朔日(土)晴 終日家に在り。時報と通信の執筆を為す。通信九十二号を書き終へて夜配信。時報も捗る。夕方尺八練習、流し鈴慕、布袋軒鈴慕。