道頓堀

二月二十七日(木)陰時々雨
南森町から地下鐡にて谷町九丁目に行き、徒歩國際交流センターに至る。十時より某團體のセミナー開かる。余は午後最初の講演なるも朝から全ての講演を聴講す。旧知の東北大S先生、N堂T氏に久闊を叙す。余は香料の安定性について、色と香りは移ろふものであり日本人は其処に美を感じて來たといふ処から話をする。講演終了後懇親會あり、各講師はブースに座らされ列をなす参加者より質問を受ける。余も二十四名の質問者と議論して過ごす。其の後講師の一人M社のS氏及び其の同僚とタクシーにて道頓堀の河豚料理店に向かふ。余の會社によるM社接待の店である。河豚を食し二件目は先方所長行きつけのバーに飲み、客をタクシーに乘せて帰してから、社内の五名にて北新地に戻り、饂飩の香川にて更に饂飩おでん等を食したる後宿所に戻る。就寝午前一時を過ぐ。