2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

呆れてものを言ふ

六月二十六日(月)陰後晴 たとへば教室で生徒全員の総意で誕生日を迎えた先生に食べてもらはうと菓子を持つて來たとする。もちろん均等にお金を出し合つて買つたものである。それをひとりの生徒が勝手に食べてしまひ、それを皆に批難されると、裕福な家に生ま…

呉式

六月二十五日(日)雨後陰 外房の海は雨に煙っていた。五十六度目の誕生日を私は千葉の千倉で迎えた。M倶楽部の例會が昨日から行われていた為である。今回は太極拳の沈師今井師を迎え、体を動かすセッションが多かったが、いつもながら多くの刺激を得た二日間…

共謀罪

六月二十一日(水)雨 東京オリンピックのテロ對策のために共謀罪成立を強行したやうな口振りだが、そんな事ならそもそもオリンピックなど招致しない方が良かつたと思ふ。リスクを減らし國民を危険から守るのが政府の仕事であるのなら、テロの可能性の高まる催…

寺酒寺

六月十八日(日)陰後晴 朝和歌山駅から電車で二駅、紀三井寺で降り、その名の寺を参詣。かなり急な坂を登って本堂前に辿り着く。想像していたよりこじんまりとした寺なれど、落ち着いた雰囲気で特に和歌の浦を望む眺めは素晴らしい。帰りは正規のルートで階段…

城巡り

六月十七日(土)晴 朝八時前家を出で新横浜から新幹線、新大阪にて特急くろしおに乗り換え和歌山に至る。旅宿に荷を預け、銀平にて昼食の後バスにて市役所前へ。紅葉渓庭園を歩み御橋経由で郭内に入る。本丸御殿跡を望んだ後天守閣前の休憩所で天守閣を眺めな…

マイクロ

六月十五日(木)晴 先週木曜に引き続き、朝から本郷に出掛け東大経済学図書館に行く。終日マイクロフィルムを閲覧するためである。日産化学の社長から、戦時中化学工業統制会の会長となり、戦後経団連の初代会長となった石川一郎という人が残した膨大な史料を…

紫陽花

六月十四日(水)陰後晴 あぢさゐの季節になつた。朝晩の通勤に通ふ川沿ひの道にも、今朝立ち寄つた圖書館の植込みにもあぢさゐの花がほぼ満開である。余はよくある群青から紫紺の紫陽花や愕紫陽花があまり好きではない。見飽きたといふこともあるが、今日のや…

三冊の本

六月十二日(月)晴 駅を降りたところで橋本さんに出会い、ともに学校までの道を歩く。橋本さんが「あれは読んだかね」と聞くので、そう言えば彼誰同人で前回会った際に同人の推薦する三冊の本を読んだ上でどれが一番面白いか決めるという宿題があったことを思…

誤記誤解

六月十日(土)晴 「官邸の最高レベル」ということばが世上喧しいが、実際は「官邸は最低レベル」の方が正しい認識ではないかと思う。何せ自由民主党という、名前からして詐欺罪で訴えられそうな名前の党の主が首相なのである。こちらは不自由我慢党だというの…

饒舌

六月九日(金)晴 ふだん会社では廊下で会った人に挨拶するくらいで、個室に籠ってほとんど口を聞かないのだが、今日はずいぶん人と話をした。昼は珍しく同期のMと食事に出て、奴も年史に興味があるのでいろいろ話したし、午後研究所への移動の電車ではたまた…

法事の寺

六月朔日(木)晴 京都の街を歩いている。裸足なので神社の境内やじゃり道は痛くてたまらず、アスファルトの道を歩くようにしている。連れにはこの痛みがわからず、私は地下足袋を買うことを決意、いつの間にか錦小路通りに入る。途中テント張りの無料休憩所の…