呆れてものを言ふ

六月二十六日(月)陰後晴
たとへば教室で生徒全員の総意で誕生日を迎えた先生に食べてもらはうと菓子を持つて來たとする。もちろん均等にお金を出し合つて買つたものである。それをひとりの生徒が勝手に食べてしまひ、それを皆に批難されると、裕福な家に生まれた彼は逆ギレして親に頼んで全員分のお菓子を買って持つて來てそれを皆に與へ、これで文句はないだらうとドヤ顔をしてゐる…それが今一國の首相がやつてゐることである。カケソバ学園を許可したことでガーガー言はれるくらゐなら、どこにでもいくらでも獣医学部を新設させれば文句はないだらうといふ、呆れるより他はない開き直りと問題のすり替えである。権力を握つた者の無造作な傲慢さがあからさまであり、厚顔無恥でかつ幼稚である点で、かの「このハゲ、違ふだろー」議員の、権力の一端にしがみつかうとする人間の見せる醜態よりよほど悪質ではないだらうか。安倍と菅の顔の分厚さには呆れ返るしかない。國としてこんな情けない日本に誰がした。