2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

備忘録

五月三十一日(土)晴、暑し 圖書館にて數書を借りて歸る。内一冊の『激動期の美術』より柴田是眞に触れた「漆中筆あり」を讀む。是眞の墓の淺草今戸称福寺にある由を知る。又、是眞の弟子泰眞と鏑木清方一家の親しかつた事、是眞が京遊学中、香川景樹に歌を学…

現代の文庫

五月二十九日(木)晴夕刻驟雨 歸途藤澤の古書肆と新本屋を廻り數書を得る。今日購ひし山口昌男の『内田魯庵山脈』が面白さうである。此の処岩波現代文庫の青版と赤版を讀む事が多くなつてゐる。一時講談社學術文庫ばかり讀んでゐたこともあつたが、今は現代文…

蹴球の試合

五月二十六日(月)陰 遅刻の心配をしながら朝の支度をしてゐる。洋服箪笥の中から短パンを引つぱり出し、さう言へば今日蹴球の試合があることを思ひ出す。それで試合に相応しいTシヤツも出し、スパイクも必要になるのだが持つてをらず、仕方がないので自轉車…

此の頃の生活

五月二十三日(金)晴後雨後晴 朝六時起床。洗顔の後嶺庵に移り坐禅一炷、さらに臨書。半紙三枚、各六文字なれば計十八字を書く。相變らずの黄庭堅である。筆を洗ひ終はれば既に七時。玄米粥に澤庵梅干の朝餉を摂り、其の後入浴。頭髪を整へ歯を磨き服を着替へ…