2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

病欠 

十一月三十日(金) 風邪惡化。會社を休む。午前近所の内科に往き薬を貰つて歸る。本を讀んでは睡眠の繰り返し。草森紳一『荷風の永代橋』を讀み繼ぐ。こちらも八百頁を越える大冊である。

難儀 

十一月二十九日(木)陰 昨夜喉が痛み寒氣がするので十時就寝するも、今朝起きると微熱あり喉の痛みも増してゐる。休むことも考へたが、かういふ時に限つて色々提出せねばならないものもあり、無理して出勤。週末は忙しく休んでもゐられないのでとにかく今日…

よしなしごと 

十一月二十八日(水)陰後晴 自民は嫌ひ、民主には呆れ返る、維新とやらには虫酸が走る。 昔、排水口によく似た名前の馬が居た。 目黒瞳といふ名前の眼科医が實在する。 寒くなつて來た。早く春になつて欲しいと心から願ふ。いや、春を通り越して夏でもいい…

三者並列問題 

十一月二十七日(火)晴 例へば川沿ひの狭い遊歩道を歩いてゐるとする。前方にはゆつくりと老人が歩いてゐて追ひ抜くことになるが更に前からはこちらに向つて歩いて來る人がある。かうした場合、何故かしら追ひ抜くのと前から來る人と擦れ違ふ地点が一緒にな…

大樋焼 

十一月二十五日(日)陰 八時起床。午前中は揮毫。晝食後眠氣甚しく仮眠。二時前家人と出掛け横濱高嶋屋七階美術画廊に赴く。大樋長左衛門の作品展の呈茶席に岳母の師たる関先生を訪ね、岳母ともども挨拶の後一茶を喫す。出されし茶菓まづし。甘さくどく驚く…

竹香酒 

十一月二十四日(土)晴 十一時より一如庵にて尺八稽古。一閑流六段はほゞ完成。急ぎ歸路に就き、途上花を購ひ更に川沿ひの道から野草を摘んで歸宅。嶺庵に竹籠の茶花、二階は花瓶に生けてから嶺庵の掃除などをするうちK氏より連絡入り、五時に車で驛まで迎…

秋雨紅葉 

十一月二十三日(金)雨後陰 朝食の後宿を發ち修禅寺に赴く。三門の辺り紅葉鮮か也。昨日より秋の特別公開の始まる方丈庭園を拝観。雨の中紅葉を愛でつつ散策。温泉地らしく観光客多し。其の後浄蓮の滝を見物、更に旧天城トンネルを通り抜けたる後修禅寺方面…

瀧落 

十一月二十二日(木)晴後陰 車にて出勤。正午K氏と倶に退社、平塚驛にて家人並にK氏夫人を拾ひ東名経由沼津を通り、修禅寺近くの旭滝に到る。尺八古典本曲瀧落由縁の滝にて高さ百米を越える勇壮な姿也。周囲には虚無僧の墓や瀧落の碑などあり。滝の辺にて瀧…

五時から多忙 

十一月二十日(火)晴 定時退社し急ぎ歸り自宅近くの整形外科にて診察を受く。五十肩の左肩には先日のよりも強い注射を打たれる。又、足指の痛みは痛風に非ずとの見立てにて念の為レントゲン寫眞を撮るも異常見つからず。経過を見る事となる。歸宅し四十分ば…

不調 

十一月十九日(月)晴 定時退社し病院に寄らんと急ぎ歸るも途中で戝布を会社に忘れて來た事に氣付き、取りに戻つた為通院を斷念。歸宅後竹を吹くも鳴らず。余の所持せる一尺八寸管は竹楊銘三ツ判で大學一年の時求めしものなれば既に三十余年を経る。中々難し…

徳利と例會 

十一月十八日(日)晴 九時半家人と家を出で有樂町に到る。大江戸骨董市を見て廻る。義妹と合流し倶に晝食を取る。此の日備前焼の徳利を得る。家人と義妹は倶に出掛ける為地下鐡の永田町にて袂を別ち、余は早稲田迄乘車。二時より如道會例會。余はO君と松風…

雨中竹茶 

十一月十七日(土)陰後雨 八時家を出で十時より一如庵にて尺八稽古。大和樂、布袋軒鈴慕の後越後三谷二囘の後一尺八寸にて流し鈴慕曙調子を二度吹く。十一時半辞して古本屋を見るも得る物無く、晝食の後電車を乘り繼ぎつくし野に至り、徒歩家人の實家に赴く…

予告の實現

十一月十五日(木)晴 昨日記せし古裂會の落札不落札の顛末につき纏めたので下記に掲げる。 不落札顛末記 京都に古裂會といふ会社があつて年に數囘骨董品のオークシヨンを主宰してゐる。ぶ厚いカタログが送られて來て、それを見て期日までにフアツクスで入札を…

書幅

十一月十四日(水)晴 朝から喉痛み終日声の出難き状態續く。歸宅後八寸管を吹くこと日課の如し。一閑流六段を四回吹く。夕食前宅急便の配達あり、先日落札せし象山の三行書幅届く。秋の漢詩にて今の季節に相応しければ早速嶺庵に飾る。軸装の色調も秋らしく、…

注射 

十一月十三日(火)晴 朝大船驛まで三十數分掛けて歩く。定時退社。急ぎ歸途に就き家の近くのT整形外科にて注射を受く。五十肩の右から左に移りて久しく、左肩の痛み續き処方されし痛み止めの薬もさして効なければ竟に注射に至る。歸宅後尺八練習。最近は専…

着物と香木 

十一月十一日(日)陰後雨 夕方より雨の予報なれど着物にて家人と家を出で京濱東北線にて浜松町に到る。徒歩都立産業貿易センターに赴き四階にて開催中のきもの呉盟会の奉仕市に足を運ぶ。受付にて案内状を出すと、其れを送り寄したる人形町錦やのK氏が呼ば…

京都の休日 十一月十日(土)晴時々小雨

宿の近くの喫茶店でモーニングの朝食の後地下鐡にて丸太町へ。徒歩京都御苑に入り、無料公開中の閑院宮邸跡を見た後拾翠亭に至る。九条家の屋敷の一部、茶室として建てられし江戸期の建物也。九条池に面し、紅葉も眼下に眺むる好適の立地なり。余は予てより…

秋日晴雨 

十一月九日(金)陰時々細雨 八時半前宿を出で御池通りを寺町まで歩み喫茶店にてモーニングの朝餉。其の後ホテルオークラの裏手高瀬川沿ひにある廣誠院に赴く。秋の特別公開にて今囘初めて一般の観覧を許すと云ふ。但し由緒ある古寺にはあらで、薩州出身の政…

出張二日目 

十一月八日(木)晴 七時過ぎ起床。朝餉の後家人と宿を發ち桜橋交差点にて袂を別つ。家人は電車で京都に向ひ余は徒歩堂島の大阪支店に赴く。十時營業のM氏運轉の車にて、研究N氏と三人で奈良の得意先O社に往く。先方担当課長と面談。中華の晝食を取った後…

出張 

十一月七日(水)陰時々晴 午前新幹線にて移動晝過ぎ新大阪着。營業Y氏の車にて得意先D社に赴き三氏と面談。二時辞して高槻のS社研究所に往き香料提出。更に同市のS社本社に行き、五時と六時に各々別件の打ち合せを為す。其の後高槻驛まで送られ其処から…

炉開き 

十一月四日(日)快晴 十一時より岳母の社中にて炉開き。晝に汁粉を食す。久しぶりの炉の点前も良きものなり。此の日は朝から腹の具合惡く夜は自宅に戻り粥を食す。入浴して十一時過ぎ就寝。

掃苔と演奏会 

十一月三日(土)晴 九時半前家人と家を出で電車を乘り繼ぎ白金高輪驛に至る。余の生まれたる時兩親が住みゐたりし麻布新堀町や母方の實家のあつた白金志田町からは最寄りの驛なるも開通は比較的最近の事なれば、余は初めて此の驛に降り立つ。櫻田通りを上り…

つや姫 

十一月二日(金) 歸宅後車にて桂台の山食といふ米屋に往きつや姫五キロを購ふ。嶺庵公認銘柄とし而後基本的に此の米種を食す事を決したのである。良いと思ふと食べ續け使ひ續けることが多く他に贔屓の銘柄に、墨は古梅園、筆の一休園、原稿用紙は満寿屋、和…