2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

迷走

五月三十日(月)雨 新しい職場に移って二か月。全く慣れない。日々元気が無くなり、歯を喰いしばって頑張ろうと思うのだが、気力が萎えて行くのが自分で分かる。職場で挨拶以外に話をすることはなく、ひとり黙々と資料を読む。社史編纂室が窓際族の墓場だと言…

淺い夢

五月二十三日(月)晴 今朝、竟に夢の中で調香をしてゐた。処方箋を書いて打ちだし、アシスタントに調合を頼みに行つて、さうだ処方はコンピユーターでまづ自動調合機に送るのだつたと気づく。香りを創るのは樂しく、今更ながらに最高の仕事だつたと思ふ。失つ…

呆れてものも言へぬ

五月十日(火)陰 ニユースの傳へる處に拠れば、被災地での盗難に對して厳罰化を自民黨が検討してゐると言ふ。發想の貧しく馬鹿げてゐる事この上ない。被災地であらうとなからうと、盗難は盗難である。其処に罰の差異を設ける事に余は如何なる正當な論理も見出…

五月病

五月六日(金)陰 出勤なり。既に五月病の様相を呈す。但し余の場合、職場の異動から來るストレスもあるにはあるが、それ以上に連休中に讀み書きや書道など計畫してゐた事が殆ど出來なかつた事への後悔によつて引き起されたやうである。言ふまでもなく其の理由…

金属十日

五月五日(木)晴 ベィビーメタルを知つて十日になる。此の間一日として彼女らの歌と踊りを見ずに過ごしたことはない。そして、ネツトを通じて手に入れることのできる情報の殆どは目にして來た。其の中には彼女らの若い頃のさくら學院なるユニツトでのテレビ番…

言靈

五月四日(水)晴 午後鎌倉建長寺に赴き金澤翔子さんの書展を觀る。素晴らしい。般若心經の丹精、蘭亭序の品格、いろはの破格、魂魄の氣迫。しかし何と言つても「言靈」の鬼氣迫る力強さに言葉を失ふ。忘れかけてゐた「ことば」への畏敬を思ひ出すに足る、文字…

千葉茨城

五月二日(月)晴 四月二十九日から車で關東を廻つてゐる。佐倉の堀田邸、順天堂、武家屋敷、佐倉高校及び歷史民俗博物館を見學、佐倉に泊まつたのだが食事をする店を探すのに難儀した。旅で泊まるべき處ではなささうである。翌日は香取神宮を参拝した後佐原の…