2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

無形文化遺産

十一月二十九日(木)陰後雨 ユネスコの無形文化遺産にグラースの香水をめぐるノウハウが登録されることに決まった。登録に至る活動にほんの少し関わった身としてとても嬉しく、関係者に心よりお祝いのことばを送りたい。ルルーさん、ベダールさん、おめでとう…

信じない

十一月二十五日(日)晴 その後佐藤優氏の著作は『自壊する帝国』『官僚の掟』と進んで、今は『甦るロシア帝国』を読んでいる。その間佐藤氏が獄中で読んで面白いと言った、ヘーゲルの『歴史哲学講義』の上巻を読み終えた。どれも面白いが、やはり読めば読む…

時間の無駄

十一月二十二日(木)陰 某マーケテイング協会の主催する研究会に行った。コピーライターの岡田某氏による、「うつくしい日本語を次世代に」と題された講演である。タイトルに惹かれたわけだが、これがまったくひどい代物だった。松岡正剛や佐藤優の知的で濃密…

窃盗団

十一月十九日(月)陰 会社の化学プラントに窃盗団が入って化学薬品が大量に盗み出された。サリンなどの製造も可能な化合物であり、大問題になっている。私は現場に行って状況を視察することにした。警備の隙をついて忍び入り、窓やドアを破壊することもなく…

国家の罠

十一月十三日(火)陰 佐藤優『国家の罠』読了。あらゆる意味で面白い。リアルさという点でスパイ小説より面白いし、外務省や検察の内情を知る上で暴露本より面白い。検察官との対話篇としても面白いし、拘置所観察記、思考の内省録としても面白い。映画化され…

キリスト教

十一月七日(水)陰 佐藤優『獄中記』を間もなく読み終える。面白い。「事件」と「獄中」に関する記述も面白いが、読んだ本や哲学・神学に関する話がとても興味深い。出てくる本を読んでみたくなるし、哲学や思想に関するコメントで、なるほどと思うところが多…

何も覚えていない

十一月六日(火)陰後雨 昔から記憶力の良い方ではなかったが、最近とみに自分が何も覚えていないことに驚き、心底がっかりしている。読んだ本の内容など三日と覚えていない。読んだことすら覚えていない。見た映画の筋や設定さえ、ほとんど思い出せない。見た…

赤の違い

十一月四日(日)陰 友人の枢機卿と新しく出来た国立美術館に入る。そこは赤が象徴的かつ効果的に使われている建築だというので見に来たのである。駐車場の隅はまだ工事中なのか金属製の仮囲いが施されている。中に入るとすごい人混みである。人の少ない方に進…

二十一の冬

十一月三日(土)晴 佐藤優『十五の夏』読了。面白かった。聡明で問題意識の高い、それでいて素直さもある十五歳の少年が、旅の中でたくさんの人に出会い影響を受けながら、その後の人生に繋がる体験を続けていく。良い人たちに巡り会ったことがよく分かる。私…

十五の夏

十一月朔日(木) 先日佐藤優氏の話を聞く機会があって、面白いことを話す凄い人だと思って何冊か本を読んだ。やはり面白いので「十五の夏」も読む気になった。最近なるべく本を買わないようにしているので図書館の予約をしようと思ったら、横浜市内の18の図書…