2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

美術館と戰爭

八月二十九日(土)陰時々霧雨 昨夜、福間良明著『「戰爭體驗」の戰後史』を讀み了へた。思ひの他面白く讀んだ。高田里惠子や竹内洋、筒井清忠といつた人たちによる、「教養」を廻る論議や世代論を讀んでゐたこともあつて、「きけわだつみのこゑ」を軸にした戰…

イボミ

八月二十八日(金)陰 鎌倉で仲間と飲んでゐて、歸らうとして驛に行く。私は吉永小百合が横濱まで行くといふので切符を買つてやらうと仟圓札を切符販賣機に入れるが入らない。既に終電が出た後なのだといふ。已む無く四人でタクシーに乘ることにして乘場に向か…

ライオンズ

八月二十四日(月)晴 余は西武ライオンズが好きである。今まで特に應援したことのないチームなのだが、選手に個性派が揃つてゐて、ゲームをよく觀るうちに好きになつてしまつた。真面目で優等生タイプの秋山と不良にしか見えない淺村といふ対照的なふたりも面…

蕎麦尺八茶事

八月二十三日(日)晴後陰 町田の蕎麦屋Kに行き蕎麦會席の會の茶事を手傳ふ。蕎麦を食し尺八の演奏を聴いた後抹茶を飲むといふ趣向で岳母と茶名を持つ家内が茶事を担當、余が点前を爲す。尺八は都山流の工藤煉山氏が本人作の曲や西洋音樂のポピユラー曲を吹く…

夏の終り

八月十九日(水)陰 早稲田實業、關東一高ともに大敗を喫し甲子園を去る。清宮君とオコエ君の夏が終り、余の夏休みも此れで終つた。それでも今まで十二分に樂しませて貰つた。二校には感謝の氣持ちで一杯である。決勝に殘つた二校は、終つてみれば確かに投打に…

佳境

八月十七日(月)雨 高校野球準々決勝。今日も午前半休して早實の試合を觀る。期待に違はず清宮君が本塁打を打ち、大勝す。明後日の準決勝も休んで觀る積りである。先日の岩隈のノーヒッター、イチローの快擧、ホークスの快進撃と、今は兎に角野球が面白い。此…

熱戰

八月十三日(木)雨後晴 午前會社を休んで高校野球を觀る。早實接戰を制す。好試合也。其れにしても早實の主將加藤君は爽やかなイケメンで、長身な上に四番を撃つといふ恰好良さである。主將としての資質にも惠まれ、しかも今日の試合でも大活躍であり、眩しい…

頭の柔らかさ

八月十一日(火)晴 ネツトで見つけたクイズである。 価格→米→氷 椅子→?→空気 の?は何かといふ問題である。余はすぐに閃いて正解に辿り着いたが、これを職場の女の子四人に出してみた。東大マスター出は流石に直ぐに解いたが、慶應と上智のマスター出は結構…

認識の問題

八月十日(月)陰時々晴 夢そのものではないのだが、半睡の状態でうとうとと微睡(まどろ)んでゐる時などに、音が先にして後から實際の出來事が起こるやうに感じられることがある。例へば、先にドアーの開く音がして、その後にドアーが開いて人が入つて來るとい…

八王子千人同心

八月八日(土)晴 松崎二日目。朝十時から民藝茶房にて郷土史家のMさんと會つて色々話を聞く。依田勉三他の松崎出身者の事蹟を調べて居られる方で、流石に詳しく多くの事を學ぶ。特に幕末の安政期に八王子千人同心が凾館近郊に入殖して凾館戰争に巻き込まれる…

ビツグニユース

八月四日(火)晴 ネツトで見たニユースに思はず笑つた。不謹慎ではあらうが、余はかういふのが好きなのである。 「プエルトリコが債務不履行」 さう考へると中南米の國名といふのは言葉遊びにはもつて來いのものが多い。響きが良いのであらう。 「ボリビアの…

酷暑

八月二日(日)晴 終日家に在り。執筆讀書を爲す。又大正初期の繪葉書の讀解に時間を費やす。候文體の上萬年筆の細字の崩字なので、此れが案外讀みにくいのである。それと宛先は分かるのに、差出人の名前が書いていない場合が多い。海外からの葉書なので受け取…