2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

レアメタル

四月二十九日(金)陰 此のところ毎日家に戻るとユーチユーブでベィビーメタルをずつと見てゐる。余の惡い癖だが氣に入るととことん厭きるまで夢中になるのである。最初の衝撃が過ぎて、次第に曲ごとの雰囲氣や振付の違ひ、そして何より三人の女の子たちのより…

金属赤児

四月二十六日(火)晴 何度も此処で書いてゐるが、余はAKBとかSKEとかいつた地名を使つた若い女の子のグループに興味はない。と言ふより嫌ひで憎んでゐると言つてもよい。女といふものは、其れがたとへ少女であつても群れると生來の心根の醜さが増幅され…

旅愁

四月二十四日(日)陰 横光利一の「旅愁」をやつとのことで讀み了へた。實に退屈なつまらない小説である。今まで全く横光利一を讀んだことがなく、偶々新感覺派に關心を持つたところから讀んでみる氣になつたのだが、奇妙と言ふか變な小説が多くてつい讀み進み…

樂しい夜

四月二十一日(木)陰後雨 此の間十五日に紀尾井ホールの演奏會「竹の力」を聴き、翌日は會社の經營會議なるものに出席し、翌日曜日は如道會例會、月曜は會社同期の歓迎會と續いた。二十日の水曜は仏蘭西から研修で來てゐる若い仏蘭西人二人と晝食を倶にし、今…

囘歸

四月十三日(水)雨後陰 何もかもが嫌になることが年に何度かはある。ひとつひとつは大したことではないが、意に沿はぬことや落胆することが續いてすつかり意氣消沈してしまふのである。鬱鬱として樂しまず、何もやる氣が起こらない。職場の息の詰まるやうな環…

所在なき日々

四月七日(木)陰 慌ただしく、また何か落ち着いて仕事に取り組む時間もないままに日々が過ぎてゆく。昨日は久しぶりに古巢の研究所に行く用があつたが、人も變はり組織も變はり、既に余の居場所は無いもののやうであつた。さりとて、「經理」と「総務人事」と…

彼誰春の會

四月二日(土)陰 夏と年末恒例の彼誰の會合を春もやることになつていつも通り中野第二力酒蔵に五人集まる。六時集合解散十時前。いつもながら畏友H氏の博覧強記に一同感服しつつ樂しく過ごす。これも恒例となつた話題にした人物の列挙をやりたい。ただし、毎…

初日

四月一日(金)晴後陰後雨。夜寒し 本社出勤第一日目である。廣報室勤務で社史編纂に携るといふ、窓際族の王道を行く職務である。研究所から送つた文具や書類を新しい机の抽斗に収め、主だつた關聯部署に着任の挨拶をして廻り、セキユリテイカードの爲の寫眞撮…