2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

夜寒

五月三十一日(金)陰 定時退社後六時半より大船の居酒屋にて會社の同僚三名と飲む。嘗ては一緒に飲んで喋れば樂しいと思へた人々ではあるが、先輩後輩の惡口と過去の馬鹿話に終始する會話は今の余には全く面白いと思へない。しかも料理は不味く十時過ぎ散会し…

梅雨日和

五月三十日(木)陰時々雨 梅雨らしい天氣が續いてゐる。紫陽花の花も咲き始め、室内の湿気と乾き切らない洗濯物の匂ひが爽やかな五月の終りを告げてゐるかのやうだ。下條信輔著『とは何だらうか』讀了。先日讀み終へた前野隆司著『脳はなぜ「心」を作つたのか…

昔年帖

五月二十九日(水)陰時々雨 歸宅後徒歩圖書館に赴き『知られざる名品シリーズ5 米芾』(天來書院)を借りて歸る。二玄社の法書選や「書道藝術」の米芾のものは持つてゐるが、それらに漏れた辨法帖、昔年帖、研山銘などを収めてあるので借りてみたのである。各…

あきちやん

五月二十八日(火)陰 先日より朝の連続ドラマ「あまちやん」を毎朝きちんと見るやうになつた。今までも家人が見てゐるのを見るとはなしに見てゐたのだが、最近になつて俄然面白くなつて腰を据えて見ることにしたのである。BSでの放送が終はつてから家を出る…

文樂の日

五月二十六日(日)晴 九時過ぎ家人と倶に着物で外出。半蔵門で降り徒歩国立劇場に到る。十一時より文樂五月公演第一部を観る。演目は『一谷嫩軍記』より二段、そして近松『曽根崎心中』より三段である。最初の二段の後の休憩時間に、切符の手配をしてくれた洋…

徳田に会ふ

五月二十五日(金)晴後陰 七時半起床。「あまちゃん」を観る。二人の女の子は可愛いいし面白い。臨書の後朝食。さらに圖書館に行き三冊を借りて歸る。『君台観左右帳記の総合研究』は大部の一冊であつた。其れから六月の京都旅行の予約を為し、入浴、晝食の後…

室町への関心

五月二十三日(木)陰 村井康彦著『武家文化と同朋衆-生活文化論』(三一書房刊)讀了。松岡先生の「千夜千冊」でも採り上げられられた本である。古本でも高いので横濱市の圖書館で借りて讀んだものである。茶、花、能の歴史や同朋衆についての理解を深める。室…

不落札

五月二十日(月)雨 歸宅すると古裂會から入札結果の通知が届いてゐた。急ぎ開封するに余が入札せし香木は不落札なるを知る。實に殘念至極。下見會で實際に嗅いで伽羅と目星を附けたので何としても落とさうと多少奮発したものの及ばず。悔しき事限りなし。斯く…

例會

五月十九日(日)晴、日中暑し 十時より代々木オリムピツク村カルチヤー棟にて竹友同窓會の瀧落練習會に参加。七名が集まる。同施設内の食堂にて昼食の後、如道會のI先輩W君と道場まで同道。二時より例會。七月の演奏會に向け各人に割り振られた曲を吹く。余…

告別式

五月十八日(土)晴 十時前家人と倶に家を出て電車で東神奈川に至る。そこから徒歩斎場に赴く。十二時半より家人の母方の伯母の告別式。身内だけの密葬である。私は故人に面識はない。初めて会う家人の親戚も少なからず。義妹夫婦と我々、それに彼女らの従姉妹…

六対五

五月十七日(金)晴 会社を一時間早退して関内に向かう。五時半過ぎ着いて食べ物を買ってから横浜スタジアムに入る。三塁側内野A指定席で結構見やすい良い席である。会社の同僚男女計八名での横浜対日ハム戦野球観戦を私が企画して実現したのである。女性四名…

長州嫌ひ

五月十六日(木)晴 何度か書いたことがあると思ふが余は長州人が大嫌ひである。あの狡猾さと冷酷さ、そして傍若無人の振る舞ひには吐き気がする。だから今の首相の安部も大嫌ひである。いや、長州人でなくてもあいつは駄目だ。反吐が出る。 それにしても長州…

三対一

五月十五日(水)晴 前半一点を先制された後半、サッカー日本代表のベルギー戦に私が起用された。私はちゃんと走れるか不安ながらも、ボールが来るとほぼワンタッチでパスを蹴り出すのだが、それがことごとく敵のマークの外れた味方選手に繋がるのだ。そこに味…

着物・香・水茄子

五月十二日(日)晴 朝日課の黄庭堅「范滂傳」臨書の後家人と家を出で目黒區八雲の越後屋を訪ね、先日來仕立てに出したる紬の一重着物の仕上げを確かめ、其れに合ふ絽の羽織を見立てて仕立てを依頼す。五月末の仕上がりといふ。文樂観劇には間に合はず。昼食の…

觀智院、骨董、香木

五月十一日(土)雨 八時過ぎ宿を発ち京都驛に行き、其処から徒歩東寺に至る。何時行つても東寺は中途半端に遠い。バスや電車に乘る程ではないが歩くと結構あるのである。九時過ぎ東寺塔頭觀智院に入る。初めての拝觀なり。宮本武蔵の水墨画や五大虚空菩薩像、…

京都奈良

五月十日(金)晴後雨 久しぶりの出張にて京都に赴く。京都驛にて新幹線から在來線に乘り換へ山科に到り、営業の車にて得意先を訪ね所用を済ましたる後奈良に向かふ。用談の後大阪驛まで送られ、快速にて京都に戻る。地下鐡にて京阪三条に到り徒歩宿に往く。雨…

言語と文化

五月七日(火)寒し ダニエル・L・エヴェレット著『ピダハン』(みすず書房刊2012)読了。久しぶりにみすず書房の本を読んだ気がする。みすずの本は安くはないが、本らしい良い匂いがするので好きである。 一人のアメリカ人がキリスト教の伝道者としてアマゾン…

連休後半

五月五日(日)晴 この間の日々を記す。五日のうち三日着物を着ていたことになる。 五月朔日 朝から藤が丘の病院に往き診察を受け、午前中に家に戻る。昼過ぎ家人の知人であるKさんとその友人が来庵。嶺庵茶話会を開く。昼食の後、聞香を家人の点前にて為し、…