昔年帖

五月二十九日(水)陰時々雨
歸宅後徒歩圖書館に赴き『知られざる名品シリーズ5 米芾』(天來書院)を借りて歸る。二玄社の法書選や「書道藝術」の米芾のものは持つてゐるが、それらに漏れた辨法帖、昔年帖、研山銘などを収めてあるので借りてみたのである。各々収録されてゐる作品が少しづつ異なるので、重なるものは多いのに一冊では事足りぬやうになつてゐる。初見の昔年帖の筆致の自在さに痺れ、矢張り手許に持ちたくなり結局アマゾンで註文。最近は此のパターンが多い。それなりの値段のものはまづ圖書館で借りて内容を見て、購ふかどうか決めるのである。米芾の書を眺めてゐただけで夜が更けた。