文献探索

四月十一日(土)晴
午後八景島に近い福浦にある横濱市立大學醫學部内の醫學情報センターに赴く。所謂圖書館である。まづ市民利用登録をして利用カードを作る。其れから館内の案内を貰つて探してゐる文献の保存場所の見當をつけてから近くの席に荷物を置く。學生や研究者らしき人の姿がちらほら見え、混み過ぎてもゐず、ガラガラでもない心地よいバランスである。最近極めて専門的な文献を参照する必要が生じて調べたところ、それらを所蔵してゐる圖書館のうち家から一番近い處が此処だつたのである。探してゐたのは『日本醫史學雑誌』といふものと『漢方の臨床』といふ雑誌である。當然ながら普通の公共圖書館には置いてゐないものであり、此処の良いのは開架式である爲、目指す文献の載る號の前後のものも同時に閲することが出來るといふ點にある。必要な論文が掲載された號は直ぐに見つかり、コピーを全部で100枚近く爲す。ちらと見ただけでも未知の有用な情報が満載で、わざわざ來た甲斐があつた。然し、蔵書検索した處、此の醫學情報センターではなく金澤八景に在る學術情報センターの方にあるものがあつた。二度出て來るのも大變なので、そのままモノレールに乘つて移動し横濱市立大學へと向かう。此方は大分閑散としてゐるが、七時まで開館してゐたお蔭で所用を済ます事が出來た。足を運べは随分と見たい文献も簡単に参照できるものだと改めて痛感。仕事もしてゐると中々時間は取りにくいのは確かだが、これからもなるべくきちんと文献の探索は續けていくことにしたい。