2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

渚のマーメイド

十二月大晦日(火)晴 朝頭痛あり。嶺庵の掃除を為し茶花を生ける。夕刻家人の買ひ求めた松を生ける。夜はボクシング等の番組を見ながらちらちら紅白をチエツクし、後半のあまちやん登場の場面を見る。紅白をちやんと見るのは數十年ぶりのことである。あきちや…

総集編

十二月三十日(月)晴 岳母、甥、家人と余の四人で車にて小田原誓願寺に家人實家の墓参りに赴く。松琴楼にて鰻を食した後町田に行き、午後は「あまちやん」総集編を最後まで見る。夕飯後歸宅。腕相撲を見る。期待はしたものの矢張りそれ程面白いものではなかつ…

在家

十二月二十九日(日) 終日家に在り。賀状を書く等して過ごす。

書棚

十二月二十八日(土)晴 鹿島先生『昭和怪優傳』讀了。不覚にもまさか鹿島先生がヤクザ映畫の大フアンだとは知らずにゐたが、一九七〇年代の日本映畫の、それもB級と言つて良いプログラムピクチャーを年平均三百から四百、多い時には五百本も観たといふのだか…

探書

十二月二十七日(金)陰時々雨 會社仕事納め。早めの晝食をお気に入りの女子あきちやんやTちやんと倶に取つた後、晝過ぎ退社。毎年恒例の藤沢古書肆巡りを為す。最初に寄つた太虚堂で子安宣邦『漢字論』一冊を買つたところスタンプカードが満了となり仟圓分引…

スピンオフ

十二月二十六日(木)陰時々雨 定時より一時間前に退社し新橋に赴く。SL前にて特定秘密保護法廃案を求める署名を為す。同所にて未詳の會員S氏、並びに同じく會員ながら今まで面識のないM氏と待合せ、六時半に居酒屋黒船屋に入る。此の日新橋はサラリーマン…

洋食

十二月二十五日(水)晴 家人が田園調布にて知る人ぞ知る名店にてレバーペーストを購ひ、併せてメゾン・カイザーのバゲットを買ひて歸る。これにターキーのスモークを載せたサラダと、余が歸宅途上に求めたフルボディのオーストラリア産ワインを合はせて晩餐と…

ドライヴ

十二月二十三日(月)陰 家人と車にて結城に往く。出発して二時間強の後、昼過ぎに着いてまず小倉商店の郷土館を訪ぬる。地機織機や紬に關する資料の展示があり、それを見て廻る。若旦那は急用にて不在なれど、話は通じてゐたらしく社員らしき人が詳しく説明し…

茶の日

十二月二十二日(日)陰晴不定 九時半前車のデイーラーに行き十二か月点検。バッテリーの電壓低下とて買い替へさせられる。ボーナスが出て喜んだのも束の間、入ると出て行くのが常ならむ、此の數日のうちに貯蓄に廻す筈の額があつといふ間に消えてしまつた。洗…

和の日

十二月二十一日(土)晴 家人は藍染の紬、余も灰色の紬のアンサンブルにて外出。電車を乘り繼ぎ淺草に至る。蕎麦を食したる後観音様にお参り。本堂前にて観光客に一緒に寫眞を撮つてくれと頼まれちょつと躊躇ふがモンゴルからと聞いて快諾す。着物で出掛けると…

半休

十二月二十日(金)晴 午前中都内の某所の得意先にてプレゼンテーシヨン。お気に入りのひとりあきちやんと一緒だつたので樂しく終え、午後は半休を取り家人と新丸ビルで待合せて丸の内と銀座で買物。洋服と靴を誂へたので散財甚だしきものあり。靴、三つ揃へと…

仕事

十二月十九日(木)雨 寒さも思つた程ではなく雪にならずに助かる。通常通り出社。急ぎの仕事で一日中バタバタと過ごす。それでゐて最近は仕事や香り作りが樂しいのである。やる氣も出て來たので体も輕やかに動く。全く氣分といふのは恐ろしい程に日々を左右す…

密會

十二月十八日(水)陰後雨 此の師走で最も樂しみにしてゐた飲み會を横濱の某所で開く。参ずる者四名。内、姫はひとりである。大いに笑つてあつといふ間の樂しき四時間であつた。或る作品群を鑑賞しつつ歓談するのであるが、内容は秘す。十一時過ぎ散會、就寝深…

懇親會

十二月十六日(月)晴 研究発表會とて終日職場に人少なし。余は発表を聞かず通常の仕事を續けたれば効率よろし。五時半からの懇親會には出席し、お気に入りの若き女子らと歓談もして樂しき時間を過ごす。八時過ぎ營業各氏の二次會への誘ひを振り切り歸途に就く…

三谷

十二月十五日(日)晴 如道會納會に行く。余は布袋軒三谷を吹く。各自演奏後酒宴。尺八談議、神如道師について等、酒三升を開けて諸々の話に興ず。二次會にも七名参加。歸宅十時を過ぐ。家人の體調やや復すと雖も本快せず。もつと早く歸つてやれば良かつたと反…

雪景色

十二月十四日(土)雪後晴 朝ホテルの食堂で朝餉をとりつつ窓外の雪景色を樂しむ。山形新幹線にて歸京する車中にても引續き雪景を賞す。枯れ木の枝に樹氷の如くに降りかかる雪、白一面に埋もれた山々、松の枝に雪積り僅かに撓む姿など風情あり。また、白一色の…

間違ひ

家のベツドの中にかつての情人M・Oと寝てゐる。彼女が口に含むので私はいきり立つて交はり始める。私は彼女の太腿をまさぐるが、ふと部屋のドアーが開いてゐるのに氣づき氣になつて見てゐると案の定妹が入つて來たので私はさつと蒲団をふたりの裸體の上に…

宴席

十二月十三日(金)陰後雪 出張にて山形に赴く。雪降りて寒し。用談の後夜得意先と忘年會を開く。一軒目料理屋にては馬刺し、牡蠣、塩ちやんこなど食す。地酒數種を飲む。營業H氏の世辞と嘘で固めた話に辟易すること例の如し。其の後得意先本部長行きつけのス…

生誕110年

十二月十二日(木)晴 今日は小津安二郎監督の生誕百十周年、没後五十年の當日である。即ち誕生日と逝去の日が同じといふことになる。かういふ例は有名な人に多いらしい。此の日を祝つてグーグルの入り口が『東京物語』の有名なシーンをイラスト化したものにな…

外交官

十二月十一日(水)晴 香料の売り込みに来ている様に見せかけて、実は外交官である私が、フランスの会社に出張で来ている。 交渉の相手は女性で、その秘書が実は私の内通者なのであった。秘書が会議中にやって来て、何気なく私に資料を渡して去るが、交渉相手…

紙ごみ

十二月十日(火)雨後陰 朝の通勤時に雨強まり靴もズボンもずぶ濡れになる。定時退社して帰宅後、書斎周りを整理し大量の紙ごみを出す。油断していると紙が増えて大切な書類や文書が紛れて見つけにくくなる。ペーパーレスなんて嘘八百である。それを口実に何で…

淫夢

十二月九日(月)晴 会社の慰安旅行で温泉に来ている。二人で一部屋なのだが、私はとにかく眠くてしかたがないので寝ていると、相部屋の同僚の彼女らしい女性が部屋に来て裸になる。見ると美保純である。三十過ぎくらいのボリュームのある体つきで、私は「セク…

着物で稽古

十二月八日(日)陰晴定まらず 七時に起床し、家人と着物で出かける。家人は草木染の小紋、余はお召しに袴。目黒区八雲の越後屋さん宅を訪ね、色見本を見て濃いグレーのシルクのインバネス・コートを註文する。越後屋さんは店舗を持たずに呉服を扱う、昔でいう…

彼誰忘年会

十二月七日(土)晴 午前中通信を書く。午後家を出て早稲田に向かい、一如庵にて尺八稽古。大和樂、布袋軒三谷、布袋軒鈴慕、流し鈴慕、越後三谷、松巌軒鈴慕を吹く。その後中野に移動。まんだらけを見て歩く。資料として『風立ちぬ』のシネマコミック版を買う…

洋食

十二月六日(金)晴 K氏來庵。持参せるボルドーワインを開け、我が家には珍しくチーズとパン、生ハムにロールキヤベツの夕食を倶にす。大船に美味いパンを作る店があり、週末の朝など其の店のコンプレ型のパンを食すこと度々にして、此れとフランスチーズのブ…

年月

十二月四日(水)晴後陰 仕事に手間取り定時に遅れて退社せんとするに、エレベーター前にて職場の新入社員の女性と一緒になりたれば驛までの道と電車も途中まで同道す。今まで余り話したことのなき子なれど、親しみやすく快活なり。横濱の産にて高校大學とも都…

拷問

十二月三日(火)晴 九時より夜の七時半まで安全管理者研修なるものを受く。退屈にして苦痛なること殆ど拷問の如し。疲弊して歸途に就く。就寝まで讀書。

閑日

十二月朔日(日)晴 師走始まり、今月唯一外出の予定なき休日なれば遅めに起床し終日家でのんびりと過ごす。室内の電気コード配線を整へたり、午後の暖かい時間には近くの散歩道に公孫樹の葉を拾ひに行つたりする。公孫樹の葉は箪笥に入れて防虫の用と為すため…