宴席

十二月十三日(金)陰後雪
出張にて山形に赴く。雪降りて寒し。用談の後夜得意先と忘年會を開く。一軒目料理屋にては馬刺し、牡蠣、塩ちやんこなど食す。地酒數種を飲む。營業H氏の世辞と嘘で固めた話に辟易すること例の如し。其の後得意先本部長行きつけのスナツクに行く。余此の手の店に行くのも久しぶりにて、ましてカラオケなど數年振りなり。但し同行は余よりも年長なれば、七十年代の歌謡曲を唄ふ。其の頃の歌は一度もカラオケにて唄つた事なくとも子供の時分に聞いた曲なれば意外とよく覚えてをり歌へるもののやうで、余も唱和して接待の代りと為す。かかる場に居らねばならぬことの苦痛甚だしと雖も流石の余もつまらぬ貌も出來ねば笑顔を作らざるを得ず疲労困憊す。深夜ホテルに戻り直ちに寝に就く。