2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

骨董市

九月二十九日(月) 骨董市に出向き、中に店を構える一軒に足を踏み入れる。二階へと進むと階段の代りにスロープに二本綱が縦に降りてゐてそれを踏んで登るのだといふ。綱は踏むと少し広がり左程危険ではない。足型が取られて誰が昇つたか記録するらしい。二階…

澹澹

九月二十八日(日)晴 日々辛抱忍従以外に事も無し。自業自得、自縄自縛、因果応報。夢であきちやんの太腿に触れた事が唯一の果報か。讀書して身を持さんと欲するも、瑣事に煩はされる事のみ多し。肩痛去らず、平生の起居挙動にも難儀す。流石に何かの惡業故か…

禄隠五年半

九月十七日(水)晴 禄を食みながらも其の働きのない事を禄隠といふさうだ。余の此の五年來の姿である。心苦しい限りであるが、會社の御恩恵に感謝するより他はない。普通の人だと鬱になることもあるらしいが、さうなればいいのにといふ某役員達や其の腰巾着の…

《江の島のあまちゃん》

九月十六日(火) 下記は余の個人誌にて書きたる文章なるが、配信するも何の反應もなく、余りにうたてき事なれば、寧ろこれを広く讀まれる場に供するに如くはなしと思ひて載せるもの也 最近、江戸後期から幕末にかけての医者や本草家、蘭学者に興味を持ってあ…

不可能の憂鬱

九月八日(月)陰 五拾肩がまるで良くならない。毎日柔軟運動を繰り返してゐるのに、痛みは去らず可動域も拡がらない。 もうゴルフも水泳も、キヤツチボールさへ出來ぬのであらう。混んだ電車に乘ることも出來ない。押されて無理な姿勢から吊革に腕を伸ばす事…

米色青磁

九月六日(土)晴 十一時より一如庵にて稽古。其の後上野の國立博物館に往く。一時半から青磁に就いての講演『日本人が愛した官窯青磁と横河コレクションについて』及び『米内山陶片と米色青磁』を聞く。官窯に關する話や青磁と米色青磁が土も釉薬も同じである…