米色青磁

九月六日(土)晴
十一時より一如庵にて稽古。其の後上野の國立博物館に往く。一時半から青磁に就いての講演『日本人が愛した官窯青磁と横河コレクションについて』及び『米内山陶片と米色青磁』を聞く。官窯に關する話や青磁と米色青磁が土も釉薬も同じであること等興味深し。それから東洋館に行き、趙之謙の書や朝鮮の磁気を見てから改めて米色青磁青磁の優品を見る。前囘、米色青磁といふ言葉も知らずに、見た瞬間から魅せられたのである。二重貫入の美しさは比類がない。
歸りにシヨツプで常盤山文庫の中國陶磁研究會會報第一号『米色青磁』を購ふ。二千圓だがカラー頁も多く、論考もあつて装丁もしつかりしてゐる上今時珍しい箱入りなので割安に感ずる。