仕事

十二月十九日(木)雨
寒さも思つた程ではなく雪にならずに助かる。通常通り出社。急ぎの仕事で一日中バタバタと過ごす。それでゐて最近は仕事や香り作りが樂しいのである。やる氣も出て來たので体も輕やかに動く。全く氣分といふのは恐ろしい程に日々を左右するもののやうだ。
昨夜寝るのが遅かつた事もあり眠気去らず。今朝の夢では、淺草を歩いてゐると道に力士が倒れてゐたり沿道に相撲部屋があつて稽古をしてゐたりと、相撲取りが澤山出て來た。皆馬鹿にからだのでかい力士たちで、立派な着物を着てゐた。それと海に面した断崖にあるテニスコートで波飛沫を被りながらテニスの試合をするのを見ゐたのもあつた。其処は英吉利で余は旅行で來てゐるらしいが、何をするのでもなく試合をぼんやり眺めてゐるのが自分ながら随分贅沢な休暇だと思はれるのであつた。