着物で稽古

十二月八日(日)陰晴定まらず
七時に起床し、家人と着物で出かける。家人は草木染の小紋、余はお召しに袴。目黒区八雲の越後屋さん宅を訪ね、色見本を見て濃いグレーのシルクのインバネス・コートを註文する。越後屋さんは店舗を持たずに呉服を扱う、昔でいう悉皆屋さんのような業態である。それから越後屋さんの車で原宿まで送ってもらい、洒落たカフェ風の店で物凄く不味いハヤシライスを食した後、香道の稽古場妙喜庵に行く。一時よりお初香の打合せ。二時前岳母の社中が到着し、総稽古にて福寿香の香席。余は筆者を務める。初めての香席の岳母は三つとも当てる。先生のご主人含め、参加する十四人中十三人が着物であった。ご主人には袴の十文字の簡易な結び方を教えて貰う。四時過ぎ散会となり、岳母ら四人と我が家の計六人は近くで喫茶の後帰宅。夜は届いていた高野文子の漫画を読む。