スピンオフ

十二月二十六日(木)陰時々雨
定時より一時間前に退社し新橋に赴く。SL前にて特定秘密保護法廃案を求める署名を為す。同所にて未詳の會員S氏、並びに同じく會員ながら今まで面識のないM氏と待合せ、六時半に居酒屋黒船屋に入る。此の日新橋はサラリーマンの宴会多く、年末の新橋を甘く見てゐた余は少し前に予約を入れると、當てにしてゐた店は軒並み満席で、已む無く予約した店も二時間で出される始末である。とは言へ、今囘M氏と知己を得たことは幸ひであつた。同氏は某大學書道学科で教へてをられる方で、書は勿論日本の伝統文化に通暁してをられる為話題が尽きず樂しい時間を過ごすことが出來た。二時間で居酒屋を出て驛前の珈琲店に場所を移して一時間余り喋つた後散會して歸途に就く。
此の日首相安倍靖國に参拝すと聞く。愚挙も甚だしきもの也。靖國を巡る中韓の主張が正しいとも思はぬが、此の時期に敢て行く感覚が理解不可能である。此のやうな人間を首相にしてしまつた國民の愚かさなのか、騙されやすい國民性の悲劇なのか。流石に亜米利加も静観できずに「失望」なる言葉にて批判を示す。強氣に出たものの、今頃安倍は怖気を震つてゐるのではないか。唾棄すべき長州人である。