茶の日

十二月二十二日(日)陰晴不定
九時半前車のデイーラーに行き十二か月点検。バッテリーの電壓低下とて買い替へさせられる。ボーナスが出て喜んだのも束の間、入ると出て行くのが常ならむ、此の數日のうちに貯蓄に廻す筈の額があつといふ間に消えてしまつた。洗車もして貰つた後其の儘町田に向ひ、終日茶の湯稽古。夕方持参の尺八を吹く。買つたばかりの一尺八寸管を吹くも大して鳴らず、又音程も少々狂ひたる様子也。安物買ひの錢失ひの俚諺を思ひ出して苦笑を禁じ得ず。夕食を岳父母と倶に餐した後歸宅。此の日社中門人のうち二人に常識を逸したる振る舞ひあり。驚くべし。