連休後半

五月五日(日)晴
この間の日々を記す。五日のうち三日着物を着ていたことになる。
 五月朔日 朝から藤が丘の病院に往き診察を受け、午前中に家に戻る。昼過ぎ家人の知人であるKさんとその友人が来庵。嶺庵茶話会を開く。昼食の後、聞香を家人の点前にて為し、さらに余が尺八を吹き、次いで茶箱点前「卯の花」にて余が薄茶を淹れる。


 五月二日 有休を取って終日家に在り。午前中はメジャーリーグベースボールを観戦。午後、横山光輝水滸伝』を読み了える。
 五月三日 午後A氏来たり、嶺庵茶話会を開く。聞香の後、A氏は竹友会の後輩なれば倶に尺八を吹く。その後余が薄茶を点てる事朔日と同じ。A氏は余と家人が知り合うきっかけを作った者なれば我が家にとっては大恩人也。従って色紙に「大恩人」と揮毫して贈る。夕食を倶にし、話題も尽きず十一時過ぎまで話し込む。

 五月四日 終日家に在り。飄眇亭通信の執筆に終日を費やす。
 五月五日 家人と護国寺に赴き、黄檗東本流煎茶道の春季茶会に出席。五席に入る。抹茶とはまた違う世界を楽しむ。水石や文具、墨跡といった文人趣味の飾りものや、貧乏くさい茶花よりも雅趣に富んだ生け花なども私の好みであるし、煎茶も美味しい。誰が点ててもそれなりに美味しい抹茶と異なり、煎茶や淹茶の方が難しいと思われるが、さすがに上手に淹れていた。昨年より家人が同流の稽古を始めた為、家元主催の煎茶会に初めて参会した次第である。