夜寒

五月三十一日(金)陰
定時退社後六時半より大船の居酒屋にて會社の同僚三名と飲む。嘗ては一緒に飲んで喋れば樂しいと思へた人々ではあるが、先輩後輩の惡口と過去の馬鹿話に終始する會話は今の余には全く面白いと思へない。しかも料理は不味く十時過ぎ散会して外に出ると急に寒くなつたせゐもあり俄かに腹痛を覚える始末也。歸宅するに呉服屋の越後屋さんから先日拵へた結城紬の一重の着物、絽の羽織が届いてゐた。羽織の色合ひや布地の風合ひが素晴らしく滿足である。早速週末に着てみる積りなり。