京都二日目

三月六日(日)陰
朝起きて風呂に入り九時過ぎ宿を出で地下鐡にて京都驛に往く。驛構内に粥を出す店ありとの情報を得て赴くも品書きになく止む無く其の儘東福寺に向かふ。結局何も食べずに十時前明暗寺に着き、坐禅衣に着替えて外に出て尺八を吹く。十一時より第五十囘如道忌。余は五番目に瀧落を独奏。朝の調子は良かつたのだが、思つた程音が出ず。此の邉もつくづく尺八とゴルフはよく似てゐると思ふ。練習場や当日朝はよく飛ぶのに、本番ではチヨロといふ感じである。全十七曲の献奏が終り四時半から懇親會。それまで何も食べなかつたので腹が空いてゐたこともあり、恐る恐る料理を口にするが特に問題はないやうであつた。六時過ぎ散會となり余は數人とタクシーで京都驛に戻り、居酒屋戸張屋にて先輩諸兄と飲む。余は熱燗を少しだけ飲む。更に驛前の喫茶店で談笑の後地下鐡にて烏丸御池に移り、宿に戻る。