テイアツク

一月十六日(月)陰 寒し
昼休みネツトでICレコーダーなるものについて調べる。およそ最近のオーデイオ事情や最新の電子機器にはからきし弱い余はさうしたものの存在をよく知らずにゐたからである。調べてみると音楽の録音にはICレコーダーよりも一段進んだリニアPCMといふものが今は主流のやうでしかも一万数千円で買へる。昨日話してくれた先輩は三万円のものを購入したとのことだが、確かにソニーやパナソニツク製はそれくらゐするものの、テイアツクのものは一万二千円程度でそこそこのスペツクのものが買へるのである。テイアツクといふ名を聞くのも久しぶりで懐かしく、高校の頃多少アナログのステレオ関係に興味があつた時分に憧れを抱いてゐたメーカーだが、その後のデジタル化の波に呑まれて消えてゐたと思つてゐたのである。それが健気にもかうした分野で良い製品を出し続けてゐるとなれば、余計に興味が募る。アマゾンのユーザーコメントを見ても悪くなささうで、この値段なら買へる。退社後大船のヤマデンに行つてみると、そのモデルは置いてゐず、聞けばヤマデンはあまりテイアツクのものは扱ひがないのだといふ。止む無く家に戻りネツトで改めて検索してみると結局アマゾンのものが最安値だつたので即購入。TASCAM DR−07MK2といふモデルでやや大きめだが、到着が待ち遠しい。録音機器を買ふなど久しぶりのことである。