香書竹

一月八日(日)晴
着物を着て水差しを含む総飾りの茶道具と袴を持つて昼過ぎ家を出で、湘南新宿ライン経由で原宿に行く。徒歩妙喜庵に到り、袴を着けてから明日の香席の稽古。N子は点前、余は執筆であり、香はないものの料紙に一度は練習で書く。書く順番や間隔、高さなどが最終確認でき、だいたい頭に入る。もう一度入室から退室までの所作のお浚ひをしてから袴を脱いで畳み、それを残して辞す。明治通りに抜ける裏道の路傍に奇麗な小石が三つあつたので二つ拾つて来る。明治通りから表参道を歩き、途中一茶を喫し、地下鉄で渋谷に出る。簡単な買物を為し、早めの夕食を美々卯でとつてから七時過ぎ渋谷区文化総合センターに赴き、七時半より如道会尺八曼陀羅演奏会を聴く。越後山谷、松厳軒鈴慕、鶴之巣籠、普大寺虚空の四曲也。神先生、出演の三氏、如道会関係者と挨拶の後、数人の如道会員諸先輩と近くの居酒屋に行き、一時間ほど居て明日も早いので失礼して先に帰る。和装角袖のコートは薄きものなれば極めて寒し。十一時前帰宅。直ちに就寝。