寒さ冷たさ理不尽さ

一月二十四日(火)陰
昨夜雪の予報が出てゐたので、積もつてゐたら会社を休むつもりでゐたが、朝起きて見ると全く雪の痕跡すらなかつた。気を取り直して早めに家を出で、大船まで歩く。最近腹廻りが緩み始めるも寒さや忙しさもあつてジム通ひもままならず、せめて通勤時に有酸素運動を取り入れやうと思つたのである。約三十分の歩行だが、駅に着く頃には全身がぽかぽかして手袋を脱ぐ程である。一昨年にはこの時期毎日大船まで歩き、いたち川沿ひに梅の花の咲き行く様を愉しんだことがあつた。今年も暫く続けて梅の咲くのを待ちたいと思ふ。会社に行くと構内の芝生や土の部分は白くなつてゐる。ニユースを見れば都心でも積雪があつたやうである。丹沢山系や大山もうつすらと白くなつてゐる。さうしたせゐでもあるまいが、会社がひどく寒い。暖房をけちり始めたやうで、寒くて落着いて仕事ができない。ひもじさも加はつて思はず早めに昼食をとりやつと人心地つく。が、昼休みのうちにすでに寒くなる。かうなると震災後の計画停電の頃を思ひ出す。することもなくじつと寒さに耐へた日々だが、あの時なら我慢できても、今となつては何故こんなに寒い思ひをしなくてはならないのか理不尽に感じる。