八月三十日(木)晴 歯を喰ひしばつて生きてゐる。生きるとは耐へることだと此の齢になつてやつと知る。歯を喰ひしばつて耐へる。怒らぬやう、怒気を含み棘のある言葉を発せぬやう、黙つて耐へる為には兎に角歯を喰ひしばらねばならぬ。何か氣に障ることを言は…
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