出張

六月二十二日朝早くに家を発ち新幹線で京都へ。午前中得意先ひとつ、午後ひとつを訪問。進展もなく先方のやる気も感じられず疲労を感ずるのみ。夕刻梅田のホテルに投宿後、夜は大阪支店の営業の連中と飲み会。入社二年目の若き営業マンも加はるに、聞けば其の父親は余と同じ年齢といふ。驚愕に堪へず。此の夜は久しぶりに飲み屋、キヤバクラ、ラーメンといふサラリーマン三点セツトで、一時の禁欲はどこへやらの煩悩モードであつた。十二時半過ぎホテルに戻り直ちに寝る。
六月二十三日、八時半に支店に行き、車で奈良の得意先へ。こちらは若い担当者が前向きに働いてゐて我々ももつとしつかりやらねばといふ気になる。其れから大阪に戻らむとするに高速が事故で大渋滞のため、午後の約束の時間に遅れる。新たに担当することになつた挨拶に遅れて恐縮するも先方研究者は極めて紳士的かつ協力的で、今後倶に仕事を進めて行くのが楽しみである。営業に新大阪まで送つて貰ひ新幹線で新横浜に戻るも、横浜線人身事故の為電車が遅れ、帰宅は思ひの他遅くなる。事故の影響を受ける一日なのであらう。
此の夜デジタルカメラが修理を終へ宅急便で届く。保障期間内なれば無料。昨日今日と大阪は真夏のやうな暑さで驚くも、帰り来たれば横浜も劣らず暑き様子なり。何だか日々が飛ぶやうに過ぎてゆく。