独裁と防災

十月二十一日(金)陰後小雨
カダフイ大佐の死を伝えへる報に接す。旬の人名や時事用語を載せると予想外のアクセスがあるので避けたいのだが、カタカナ表記に小文字を使はないから大丈夫であらう。
午後会社で防災訓練があつた。地震津波を想定した、階段の上り降りを強いる訓練である。其れに先立ち総務部長から出されたメールが傑作で、前回の震災時に何ら適切な判断を下さなかつたくせに、津波からの避難場所を「臨機応変に」指示すると書かれてあつた。およそあらゆるマニユアル化やISOの類が人間から臨機応変の能力を奪つてゐるのは明らかであるが、何よりマニユアル化を推進して来た人間が臨機応変を自称するとは笑止千万である。