日曜日

十二月二十五日(日)陰時々晴
出掛けることもなく客もない久しぶりの休日である。遅く起き、懸案であつた幾つかの家事を為す。屋上への階段にロールスクリーンを取り付け、寝室のベツドのシーツを替へ布団にエトロのカバーを掛けた。N子の分の住所録の整理をし、袴を結局只で貰へることになつたので、呉服屋の越後屋さんにそのお礼の品を別便で届ける旨の葉書を毛筆で書き、書き終へた分の年賀状と一緒に投函。ついでに買物に出て生活用品や食料品を購入。最近ウヰスキーの水割に凝つてゐるのでバランタインの十二年ものも買ふ。夕刻午睡。水割を傾けながら夕食をとり、入浴してから早めに就寝。実に日曜らしい一日であつた。