初日

八月晦日(水)晴
羽田空港に移動。十一時過ぎ発の全日空機にて渡仏。機内で映画を四本観る。「ロクヨン」「僕だけがいない街」「マネーモンスター」「偉大なるマルグリット」。四時パリに着くも入管は長蛇の列で窓口は二つだけ。今までで入国審査に一番長く時間がかかった。従って荷物はすでに回っていてすぐに取って、公衆電話から掛けようとしていると空港職員らしい女性がそれでは繋がらないから掛けてやると言って番号を聞くので教えると掛けてくれ携帯電話を私に渡す。用件はすぐ済んで、電話代を払おうとするがいいと言う。厚く礼を言って電話を返した。親切な人もいるものだ。それからタクシーに乗るも渋滞していて15区ジャベル通りに着いたのは六時半に近かった。今回は短期滞在用アパルトマンを借りたので、部屋に直接行き、待機していた担当者から注意事項を聞いて鍵の引き渡しを受ける。まずはスーツケースを開けて中のものを収納した後、周辺の確認に散歩に出掛ける。この辺りは駐在の初めの時期に2年ほど住んでいたので土地勘もあり、懐かしい街並みである。前に住んでいたアパルトマンの後ろにある公園を抜け、コメルスの商店街を歩き、サンドイッチと水を買って戻る。機内でほとんど寝なかったこともあり眠気が激しく10時過ぎ就寝。まずはスローな出だしの休暇である。