日々雑事

八月二十五日(木)晴
先日auの携帯電話を解約した。八年使った二つ折の形のものだが、この形のものは絶滅危惧にあるとのことで、それならこの際解約することにしたのである。殆んど使う事もなく、そもそも家に置きっぱなしなのだから不要なのである。特に、最近のこの会社の何の捻りもなく、悪どい顔貌の若者たちの出るテレビ広告が嫌いで、我慢がならなかったということもある。メールはipadで済むし、電話をする機会も極めて限られている。お利口フォンを手から離さず、歩きながら画面を見ている人間を心から軽蔑しているので、自分で金を払ってまで持ちたくない。「平和ボケ」とはああいう連中のことを言うのだ。日常に潜む危険に無自覚な人間が平穏を当然とみなすことで身を滅ぼす。余など街を歩いていても何が起こるか分からないのであるから、携帯の画面を見ながら歩くことはもちろん、イヤフォンをつけて歩くことすら怖くてできない。最近はそっと忍び寄る殺人者のごとき電気自動車やハイブリッド車が増えているから余計である。目が弱いせいか、身の安全に「音」は一番重要である。
余は普段家ではサントリープレミアムモルツを飲んでいるが、家人がせっせと缶に付いている応募シールを集めてくれたお陰で、そのポイントが貯まってサーバーが先日届いた。缶ビールを生ビールのようなクリーミーな泡つきにしてくれる優れものである。これが思いの外旨い。初日はいつもの倍を飲んだ位で、残暑が続く中、この先も当分楽しめそうである。と書いて、しみじみ庶民的になったものだと思う。
同じく「世間並み」になったと言えば、七月だったか、ついにテレビを買ったということがある。久しぶりに量販店に行くと大型のものでも驚くほど安くなっていて、これならいいかと思って買ったのだが、今のテレビはケーブルの契約や設定とか色々面倒なことが多くて、今のところ地上デジタルしか見られていない。それでもオリンピック前に買ったのは正解で、余も「世間並み」にオリンピックの試合の数々にくぎ付けになっていた。
日本人が勝てば嬉しいのは確かで、毎朝最新の結果を見るのが楽しみであった。今大会の日本人の活躍で余の中でベストスリーは、体操内村選手の個人総合逆転金メダル、女子レスリング伊調選手始め三選手の連続大逆転勝利、そして男子400メートルリレーの銀メダルである。伊調馨の四連覇には驚くより他ない。これは朝の出勤前でライブで見ていたこともあり、興奮した大一番であった。若い時から見ていることもあり、伊調の顔は好きな方なのである。独特な愛嬌があるように思う。最近は日本人女子のアスリートも美形が増えているが、今大会余の好みで言えば池江ちゃんが断トツに可愛いい。バドミントンの松友も、電車の中で赤ちゃんを連れた若妻によく居そうな綺麗さがあって好きである。