ミュージックライフ

七月四日(水)陰後晴
ここのところ会社から帰るとワインかスコッチを飲みながら音楽を聴くのが習慣になっている。今までは普段まず音楽など聴くことはなく、たまに尺八は吹くがそれは音楽という意識ではなく修養と思っているので、本来わたしは全くの非音楽的生活を送るタイプであった。それが一転、家では懐メロ含め音楽を聴くことしかしていない気がする。帰宅してからCD三枚は聴いている。聴くのはツェッペリンとポーティスヘッドとペットショップボーイズ、シーア、ロキシーミュージックとブライアン・フェリー、それにベビーメタルである。音楽に詳しい方ではないからよくわからないが、ジャンルもテイストもかなりバラバラなのではないかと思う。以前から持っていたものもあるが、昔レコードで持っていたアルバムのCDや最近のリリースなどを大人買いして、この一週間で10枚買ったので、新しいものを聴くのも忙しい。今聴いているもの以外で好きなのは、椎名林檎ビル・エヴァンス、バッハ、ベートーベン、エリック・サティショパンにリストといったところ。それと映画音楽でブレゴビッチとプレズナー。自分でもかなり分裂症気味だとは思うが、わたしはジャンルでなく自分が格好いいと思う音楽を好むに過ぎないのである。今回ロキシーミュージックのアヴァロンを聴いて、格好良さが少しも古びていないことに嬉しくなってしまった。おそらく、上記で挙げたアーティストのアルバムは全部買うことになるだろう。ポーティスヘッドはとりあえず全部おさえている。昔のレコードの価格にくらべれば今のCDは安く買える方法がいくらでもある。ただ、わたしはやはり自宅の居間でスピーカーから音を出して聴きたい方なので、電車の中でスマートフォンに取り込んだ曲を聴きながら自分の世界に入っている人のようにはなりたくないと思うのである。生活の場にいつも音楽がなくてはすまないというタイプではない、というより、聴く気でいないと音楽はうるさいものでしかないのである。それにしても、聴いている音楽の影響もあるのかも知れないが、和食も日本酒も、少しも口にしたいと思わなくなってしまったのには、あまりに極端すぎて自分でも呆れている。