四月十六日(月)晴 海辺の辺鄙な村である。村役場が海上に作られた大きな浮島の上にあり、始終波に揺られてゐる。しばらくしてひときは大きな波が打ち寄せると島全体が大きく傾いて人が何人も海に落ちてしまふ。しかも、近くを通つてゐた中型の客船もひつくり…
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