六月七日(日)陰 絶對に來ぬ人を待つて銀座の街頭に立つてゐる。百貨店の入口のやうな處である。待合せなのか私と同様に立つて待つてゐる人が多い。中に知つた顔もあるのだが、互ひに知らぬ顔をしてゐる。來ないのは分かつてゐても、もし來たとしたら彼ら彼女…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。