不要不急

朝間引きの電車を乗り継ぎ、いつもより三十分近く余計に時間を掛けて出社するも、正午で帰宅することになり、食堂も開かれず。まあ、香料会社の研究開発部門など此の状況では不要不急の最たるものであらう。多くの企業が節電の為も含め自宅待機を実施してゐる中、いつその事自宅待機に決すればよいのである。しかも嗤ふべきは、計画停電によつて午後退社となつた筈なのに実際には停電がなかつたといふことだ。電力会社といふ巨大な権益団体の、設備の脆さと首脳部の頭の硬さを始めとして、何もかもが既存権力の側の無能ばかりを露呈させ、一般の国民の善意・善良さや忍耐力を際立たせる日々が続く。