ここ数日

四月二十六日(火)
昨夜より喉の痛み甚だし。此の日喉の消炎剤を飲む。帰途横浜に赴き注文した鞄を購ひ、地下街にて牛肉を食して帰る。
四月二十七日(水)
午前中移動、新幹線車中に箱のテイツシユペーパーを持ち込み、鼻水をかむのに暇なしの有様。午後プレゼンテーション。大阪に至り、夜新地の桜肉店「馬春楼」にて晩餐。初めて馬肉の鋤焼なるものを食す。極めて美味なり。しやぶしやぶ同様にして熱を通したる馬肉の甘く柔らかなること牛肉に勝る。辛口の熱燗との相性もまた格別にて、食後は精力回復、やや病勢の衰へたるを感ず。
四月二十八日(木)
更に一件プレゼンを行ひ、帰浜。早めに寝る。
四月二十九日(金)
十時まで眠る。自転車にて食品の買物に出るのみ。ネツトで映画を観て過ごす。
四月三十日(土)晴
洗濯を為す。午睡の後再び眩暈と吐気を覚ゆ。数年に一度五月の連休は斯くの如く風邪を引くか体調を崩して無為に過ごすことあり。恐らく季節気候の変り目に弱き体質ならん。今年は余も齢五十と成り、余命幾許かも知れず。到底届かぬ仏道に励むよりは、荷風先生晩年の暮らしを範として生きるに如くはなからざらむ。夕刻米を磨ぎ納豆にて夕食とす。